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体育祭④ファンクラブ

 全学年の生徒が並んで開会式とかやってる。

 一応動画で撮ってるけど、有希は背丈がクラスの真ん中みたいだから紛れちゃうと映らないな…。

 

 体操も終了して、有希は自席に戻って来た。

 プログラムは…と。

 100メートル走は1年生から順にやるみたいだから、まだ時間があるな…

 

 学校内を見学するか?

 でも俺が学校内をぶらついてたら不審者に間違えられるだろうし。

 さっきなんてスマホ出しただけで先生に声掛けられたからな…

 次から撮影する時は声を掛けられない様に、許可証を背中に配置しておこうかな。


 有希が入場門に動いた、そろそろかな。

 有希の走る姿を動画に撮れる場所まで移動する。

 ソワソワしてるな、小動物みたいで可愛い。

 有希の走る順番だ…

 

 「位置について…用意…」 

 

 『パーン』


 合図と共に横一列全員が走り出す。

 …有希速いな、部活やってないのに…

 揺れてる、揺れてる…

 有希って、結構あるのな…


 …スゲえ、1位だ!


 有希は1位の列に並ぶとキョロキョロした後こちらを見つけて、ニコニコと小さく手を振っていた、可愛い。

 勿論、動画撮ってるぞ!

 

 すると横に一眼レフを構えて撮影しているショートカットの目をクリクリさせた、小柄で可愛い生徒と思われる紺色ジャージの子が、


 「姫…姫が、ボクに手を振ってくださっている…

 ふぉーっ、感激…!

 …イヤ、目線が違う…

 ちょっとお兄さん、誰ですか?

 何故姫を撮影してるんです?」


 胡乱げな目を向ける女生徒に俺はスマホの録画をオフにすると、


 「おい、音声入っちゃうだろ、少しは他の人の撮影に気を使え。

 俺はあの子の親戚で撮影を頼まれてる。

 …で?

 君は何故有希の写真を撮っているの?

 しかも無断で。」


と言いながら撮影許可証を見せると女生徒は、  

  

 「えっ…と…それは…その…ボクは写真部で…」


 「姫とか言ってたよね?

 ファンクラブでもあるの?」


 「うっ…その通りです、ボクは片山有希ファンクラブ会員番号1番、会長の二上にかみひかりです…

 この事は、姫…片山さんにはナイショでお願いします!」


 「何でナイショにしないといけないの?」


 「このファンクラブは非公認なんです、でも姫は物凄く人気があって、会員は高校だけで100人、中学を含めれば150人はいるかと…。」


 「自分で話を振っておいて何だけど、マジで?

 150!?」


 「はい…ここは中高一貫校なので、姫の美しさは中学の頃から有名です。

 今年は姫の最後の体育祭…

 涙無しには見れません…。」


 マジで涙ぐむなよ…

 百合?百合なの?


 「へーっ…ほーっ…

 そうなんだ…

 ファンクラブ発足はいつ?」


 「ボクが中学に入学した春にひとめぼ…

 お見かけした日からですから、約4年ですが、何か?」


 「今ひとめぼれって言ったよね、百合?百合なの?」


 「女子校って男子との出会いがないので、どうしてもアイドルの様な、崇められる人が出て来るんです…。」


 「それが有希ってワケか…。」

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