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体育祭①玄関にて

 有希からSNSで


 有『真之さん、6月の土曜日に体育祭があって、保護者も見に来れるんだけど、どうする?』


 遠『その日は休みだから行けるな、有希の動画とか写真撮りに行くよ。』


 有『真之さんのエッチ。』


 遠『なっ…まぁ俺も男だし、否定はしないけど…

 前に約束したじゃん、有希の記録を残そうって。

 じゃあ、撮影は止めとくか?』


 有『否定しないんだ…

 ウソウソ、冗談w

 でも撮るのは私だけにしてね?

 女子校だから、若い男の人が女子高生を撮影してるのが見つかった場合、声を掛けられるかも。』

 

 遠『そうだな、気を付けよう。』


というやり取りをして、金曜日の夜に片山家に来た。


 今日は婆さんがお出迎えだ。


 「真之よ、指輪を買ってやったらしいな。

 有希がワシに見せびらかして来たぞい。

 しかも、ペアリング。

 かーっ、青春じゃのぅ!

 お主にも春が来たんじゃな、良かったのぅ。」


 「うーん、どうなんだろうか…

 俺には判らないよ…。」


 「なんじゃ、随分と弱気じゃな。

 まだ付き合っておらんのか。 

 有希はワシから見て、かなりの脈アリじゃと思うが…。

 まぁ最初の約束通り、そうなった時にはしっかり応援させてもらうからな。」


 「あぁ、ありがとう。

 それがいつになるか、本当にそんな日が来るのかは判らんけど、もしそうなったら報告させてもらうよ。」


 「自信を持て、真之。

 お主に足らんのは、自己肯定だけじゃ。

 そろそろ自分を認めてやってはどうじゃ?

 ワシでいいなら何度でも言ってやろう、お主はいい男じゃ。

 お主も有希も、もう散々苦労したんじゃから、そろそろ幸せになってもいいんじゃないかぇ?」


 「信子さん、ありがとう。

 俺は貴女の孫に生まれたかったよ。」


 「いーっひっひっひっ、嬉しい事を言ってくれる。 

 じゃが、ワシの孫に生まれとったら有希と一緒にはなれんかったぞ。

 なあに、そのうち義理の孫になるんじゃから、いくらでもワシに相談して来い。

 後はお主が告白するだけだと思うんじゃがのぅ…。」


 「失敗したら有希が大学に通う4年間、ずっと針のむしろだよ!」


 「それなー。」


 「…婆さん、本当は俺より若者の言葉をうまく使えるんじゃねーの?

 のじゃーとかワザと使ってるんだろ?」


 「ウケるー。」


 「…婆さん…」


 「止めんか、あわれみの目でワシを見るな!

 歳相応の言葉遣いってモンがあるんじゃ!

 よく考えてみぃ、ワシがセーラー服着てスカート短くしてたらどう思う!」


 「…おぇぇーオロオロ…」


 「おい、本気で吐くなよ!

 まったく、失礼な。」


 「お婆ちゃん、玄関で何を言ってるの?

 真之さん、おかえり。」


 「真之さん、じゃと?

 お兄ちゃん呼びは卒業か。」


 「婚約者なのにお兄ちゃんはおかしいでしょ?

 まぁ明日の学校内ではお兄ちゃん呼びかな、理事長の前では一応親戚って事になってるから。」


 「ウッ…ただいまー。

 そうだったな、親戚設定だった。

 明日俺は高校に普通に出入り出来るの?」


 「保護者用のネックストラップの通行許可証があるから、それをしないと入れないよ。

 後で渡すね。

 あとね、撮影は許可証のある保護者だけだって。

 明日私が許可証を取れたら真之さんに渡すけど、駄目だったらごめんね。」


 「だなー。

 取り敢えず、中に入らないか?

 俺、腹減った。」


 「なかなか中に入って来ないから何をしてるのかと思って来たのに、真之さんが話し掛けて来るから…。」


 「ワシはちょっと話し掛けただけなのに、真之が自信無さげにしとるからじゃな…。」


 「自信?何の自信?」


 「イヤイヤ、何でもない!

 今日の夜ご飯は何?」


 「今日は麻婆豆腐。

 前に行った府中の麻婆豆腐には敵わないけど、市販のものじゃ無くて最初から作ってみたの。

 花山椒主体の味になってると思うから、食べてみて。」


 「おー、それはスゴいなー!

 さすが有希!」


 ふー、誤魔化せたかな。

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