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急襲③

 「あーっ?何か言ったか?

 飯が美味過ぎて手が止まらないっ。」


 「…あー、解りましたよ…

 今日のところは帰ります。

 先輩、帰りは車で寮まで送ってください「ね。」イヤだ。」


 「えーっ…被せて来るくらい即答ですか…?

 送ってくれなきゃ、私帰りませんよ?

 いいんです「か?」送りまひょ。」

 

 俺は両頬をリスみたいにパンパンにさせながら、またもや被せ気味に即答した。

 

 「…そんなに帰って欲しいんですね…

 何か悲しいな…。」


 菅野は椅子から立ち上がり、俺の背後に回り込むと急に首に抱き付いて来た。


 ブーッ!

と盛大に口から吹き出るホイコーローと飯。


 「先輩、キタナイっ!

 …あーっ、先輩…

 童貞なんでしょーっ。

 だからそんな反応するんだー。

 かわいいーっ!

 私と付き合えば、色んなコト、してあげますよ…?」


 と俺の耳元で吐息をもらした。


 「いいから、離せ!」


 俺は無理矢理菅野のチョークスリーパーから抜け出すと、吹き出した飯を片付け、車のカギを取って


 「帰るぞ。」


と菅野を急かして車に乗せた。


 …コイツはヤバいヤツだ、俺の1番苦手な、オトナの女ってヤツだ…。

 何がB専だよ…絶対にからかいに来たに決まってる!

 

 他の先輩とやらから、かなり情報を得ているところをみると、告白にノッたら突然、罰ゲームでしたーとか言ってバカにするんだろ、きっと。

 

 もし今後家に来たら、通報されても絶対に中には入れない。 

 スマホでずっと録音しておいたし、もし誰かに110番されて上司にこの事がバレても、提出する証拠としては十分だろう。


 菅野は車の中でニヨニヨしていたが、車が走り出した途端、

 

 「せ、先輩、何かスゴく頭がい、痛い…

 何でこんなに揺れてるの…?

 痛い痛い…」


 俺は警察官なのに走り屋まがいの事をしていると菅野にバレたくなかったので、買った時からこういう車だったという事にして、チューニングした件は黙っておいた。


 そもそも、俺のチューニングは全部合法的なパーツだから、ちゃんと車検は通るからね?

 タイヤもスタッドレスからノーマルに替えたから、これから本気の走りが出来るぞ!


 菅野の寮は俺の家から車で20分位のところにあった。

 

 もう2度と来ないで欲しい。


 


 翌日の夜勤の日、本署で佐藤係長が俺の方を見て、


 「遠山…お前に菅野の残留思念が憑いてるぞ…

 お前をチョークスリーパーしながら、クンカクンカしてる…。」

 

 「マジですか!怖っ!」

 

 本当にホラーやん…

 俺は昨日の件を全て報告したところ、係長は


 「解った、今後があるかもしれないから、ちゃんと証拠は消さないで取っておけよ。

 何かあったら俺がかばってやるから。

 俺の霊感もたまには役に立っただろ。」


と笑って立ち去ったので、俺は


 「あなたが神か…!

 生き神様や!

 ありがたやーありがたやー…。」


と係長の立ち去った方角を拝んだ。

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