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急襲①

 交番の昼休憩の時間…

 

 「先輩、新緑の眩しい季節になりましたね。」


 「………。」


 「先輩は確か、車を持ってましたよね。」


 「………。」


 「先輩の家と私の女子寮は結構近いですから、どこかドライブに連れて行ってください。」


 「おい、何で俺の個人情報がオマエにバレてるのか、説明しろ!」


 「嫌だなー、先輩と私の仲じゃないですかー、そんなの知っててトーゼンですよー。」


 「………(怒)」


 「…ゴメンナサイ、他の先輩に聞きました。

 もー、先輩怒ってばっかり。

 たまには息抜きも必要ですよ、私と何処かにお出掛けしましょー。」


 「オマエと居るから息が詰まるんだよ!

 何で俺がオマエとドライブに行かにゃならんのだ!」


 「こんなカワイイ子がデートに誘ってるんですよ?

 先輩が断るなんて私に失礼ですよ、もーっ!」


 「(怒怒)」


 あの侵入盗の犯人を捕まえてから、最近はいつもこんな感じだ。

 菅野があまりにも俺に対してだけ失礼だから、俺も敬語を使うのはヤメた。


 コイツ、最初は高卒でブサイクな俺の事をバカにしてたクセに、最近はやたらちょっかいをかけて来る。

 俺をバカにしているとしか思えん。

 あー、腹立つわー、オレ、コイツ、キライ!


 今日は日勤で夕方までの勤務だから、終了後は真っ直ぐ家に帰った。

 

 この間、片山家に行ってタッパーにいっぱい料理を入れてもらって帰って来たから、今日の晩御飯もウキウキだ。

 米を炊いて、と。

 何を食べようかなー?


 『ピンポーン』


 ん?こんな時間に誰だ?

 俺最近ネット注文とかしたっけ?

 

 「はーい、今開けまーす。」


 俺は玄関ドアを開け…そしてそのままドアを閉めた。


 『カチャッ。』 


 カギも締める。


 ス…ストーカーだ、ストーカーがいる…!!


 「ちょっと先輩、カギまで締めなくてもいいじゃないですかー。

 貴方のカワイイ後輩ですよー。

 あーけーてー。

 あーけーてーよー。」


 「怖い怖い、マジで怖いわ、ストーカーの間違いだろ!」


 …これ、ホラー小説だったっけ…?

 イヤイヤ、何かの間違いだ。


 「オマエ…コレ、犯罪だぞ!

 何しに来たんだ、帰れ!」


 「先輩、ここで私が騒いだらマズい事になるんじゃないですか?

 開けてくれないと叫びますよ?

 無い事無い事大声で言っちゃいますよ?

 いいんですか?」


 「……………待たせたな、ちょっと同じ事、もう1回言ってくれる?」


 「先輩、スマホで録音しようとしてるでしょ!

 酷いわっ!この女たらしっ!私とは遊びだったのねっ!」


 「分かった!分かったからっ!

 今開けるからっ!」


 俺は急いでドアを開けると付近を見回し、誰か通報する素振りをする人がいないか確認した後、菅野を玄関に引き入れた。

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