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片山家家族会議②

 「うーん…

 一緒に住む以上はさ、例えば家の中で着替え中にバッタリ出くわしたりさ、その…

 ハダカだって見ちゃうかもしれないし…

 有希はそういうのイヤだろ?」


と俺が有希を見ながら言うと、有希は頬を赤く染めながらも、


 「えっ…お兄ちゃんなら大丈夫かな…。」


と身をよじらせながら答えたので、そこで婆さんが


 「お主…キタコレ!

 女にここまで言われたら、もうOKって答えるしかないじゃろ、このボケナスが!」


 「えっ…うーん…

 俺はいいんだけどさ…

 世間体というかさ、ウチの上司とかにバレたらどうなるのかなって…。

 ウチの会社はこういう職務倫理とか物凄くウルサイから…

 場合によっては内部規定で処分もあり得るし……

 …うん、解った、いいよ!

 でも悪いけどいくつか約束があるんだ。」


 有希は喜び半分、不安半分で、


 「それはどういう約束なの…?」


と聞いて来たので、俺は


 「もし俺の上司とかに、付き合ってもいない子と同居とかバレたら大問題になるから、最初から婚約者って事でウチに来て。

 それで大学を卒業してウチを出て行くまで、そのウソを突き通して欲しい。

 ウチを出て行く時にその後別れたって事にすればいいし。

 もう1つは、学業を優先に考えて欲しい。

 俺のご飯なんて弁当だって冷凍食品だって構わないんだから、俺のせいで単位が足りないとか、成績が落ちたとか、そういうのは無しにして欲しい。

 後は勿論家賃とかはいらない、その代わりに家事を出来る範囲でいいからお願いしたい。

 それと婆さん、もし万が一ウチの上司にバレて有希が本当に婚約者かどうか、って内容の確認電話があったら、ちゃんと婚約者だ、って言ってくれよ?

 じゃないと大変な事になる…。

 2人とも、約束、守れるかい?」


 「…はい、守ります。

 お兄ちゃん…本当にありがとう…。

 合格出来る様に、頑張るから。

 そして、私は絶対にお兄ちゃんの婚約者になるんだからっ…。」


 「がってん承知。」


 「あれ、何か1人おかしい人がいるよ、婚約者のフリでいいんだからね?フリで。

 そんなに嫌がらないでっ(泣) 

 それにガッテンって(笑)」

 

 「さぁ、ご飯にしましょ、今日はしゃぶしゃぶだよっ!」


 「おー、しゃぶしゃぶなんて久しぶり!

 婆さん、この間山梨で買って来た日本酒開けようぜ!」


 「ありゃもう飲んじまったよ、美味かったぞ。

 また買って来とくれ。」


 「えー、仕方ねぇ、今日買って来たマルヒガシって芋焼酎開けよう。」


 「なんじゃと、ワシに買って来てくれたんじゃないのか?

 ワシにも飲ませろっ!」


 ドヤドヤとそれぞれ楽しげにダイニングに移動する中、信子は



 「これはひょっとしたらひょっとするぞ…

 真之が最初に来た時のワシとの約束が本当の事になるかもしれん…

 爺さん…アンタ、本当に真之をここに連れて来たのか…?

 じゃとしたら、これからオモシロくなるのぉ…

 いーっひっひっひっ!」


とひとりごちた。

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