勝沼
勝沼には俺がよく行くワイナリーがある。
ここは明治からワインを造っていて海外でも賞を取っており、有名らしい。
アメリカ大統領の晩餐会等でも使われ、某大統領は美味いと言って200本買って行ったという話もある。
ここ勝沼の他に、支店が自民党本部の直近にあるが、俺はドライブがてら勝沼でワインを買って行く。
車で来ると試飲は出来ないので、気になったワインは何本かまとめ買いだ。
あと、ここで売っているワインにベーコンを漬け込んだワインベーコンは、野菜等と炒めて食べるとメッチャ美味い、オススメだ。
婆さんと有希にも食べて欲しいので、買って帰る。
今日はここに併設されているフレンチレストランに入るつもりで来た。
俺は庶民派なのでフランス料理の様な高額で気取ったものは行く気がしないが、ここはお高い感じがあまりしないので入りやすいし、有希にもいい経験になると勝手に判断してハーフコースの予約を取ってある。
店に入る前に有希に一応聞いてみたが、やはり
「フランス料理なんて食べた事無い。」
との事なので、ちょうど良かった。
ハーフで悪いが、教えながら食べよう。
入店して、飲み物はここのオススメワインを飲みたいところだが、2人してミントソーダを頼んだ。
前菜にワインベーコンのサラダ、スープにじゃがいものポタージュ、メインに甲斐サーモンのポワレ、デザートにケーキとアイスクリーム、食後のコーヒーというメニューだ。
「お皿の外側の食器から使うんだよ。
お皿を下げてくださいの合図は、食器を皿の端に揃えて置くんだよ。」
等とひと通り教えながら食べていく。
「このお店はいいね、周りに店員さんが立ってたりしないし、気を使わなくていいから落ち着いて食べれるし、美味しい!」
「そうだね、俺も結婚式場以外はフランス料理はここでしか食べた事無いよ。
俺は格式ばって少量のものをチマチマと食べるのは性に合わないかな、美味しかったけど。」
「私もそうかも、美味しかったけどw」
と店外で感想を言い合っていたが、決してフランス料理をバカにしている訳では無い。
要は、高くて庶民の懐に厳しいから強がりを言っているだけだ。
そして車に乗って次の目的地に向かった。




