河口湖
今日の朝食はベーコンエッグと納豆とキャベツの味噌汁だ。
俺はベーコンエッグはご飯派だ、醤油を掛けて食べる。
うまうま。
有希には今日仙石原へ帰ってもらうので荷物を車に積んでもらう。
さあ、まずは河口湖へ向けて出発だ。
有希のスマホから好きな音楽を聴いてもらえる様に、車のカーステレオとブルートゥースで繋げてもらう。
中央高速を運転していると、有希が
「そういえばお兄ちゃん、歌が上手いって言ってたよね、何か歌ってよ。」
と言うので、
「うーん、カラオケじゃないから恥ずかしいけど、じゃあ一曲。」
と俺のスマホの音楽アプリから一曲有希に操作してもらい、歌う。
「ーーー♪」
「………。」
「…有希、終わったよ。」
「………はっ!
何、今の!
お兄ちゃん、プロだよ、プロの歌手がいたよ!
…何処に行っちゃったの…?」
「今のは俺だよ(笑)。」
「どうしてデビューしてないの?」
「それは俺に作詞作曲の才能が無いのと、作詞作曲をしてもらえる様な顔では無いからだよ。」
「世知辛い世の中よね;;」
「俺も1度は歌手の道を考えた事はあったよ。
鏡を見て、秒で諦めたけど(泣)。
あと、言い忘れてたけど、口笛もイケるよ。」
「やってみて!」
「ーーー♪」
「………はっ!
お兄ちゃん、ピタ○ラスイッチの曲だよね、玉が!
玉が転がってるのが頭に浮かんだよ!
凄いね、歌も口笛もずっと聴いていられるよ!
ちょっと、私のために
【お兄ちゃんコンサート】を開いてよ、エンドレスで!」
…有希が急にポンコツになった(笑)。
まぁ出来るだけ歌ってやったけどな。
河口湖に着いた。
「ふぃー、お兄ちゃんを堪能したよ、また歌ってね。」
と有希が言ったのを聞いて、以前同僚の結婚式で歌を歌った時、初対面の知らないオバちゃんに、
「アンタ、惚れ直したよ!」
と近付いて来て握手されたのを思い出した(笑)。
さて、有希には悪いが、ここでは日本酒と梅酒を買う。
ここの酒造は、『良いモノを造っていれば、お客様は自ずと買ってくださる。』という理念の元、お酒を作っている。
ご当主の名前は代々引き継いでいるそうだ。
ここの日本酒も美味いが、この日本酒で造られた梅酒がまた美味い。
前にここを上司に紹介したところリピーターになり、来る度に梅酒の一升瓶を何本も買って行く様になったそうだ。
ここで婆さんのために日本酒と梅酒を買った後、河口湖の北側にあるパン屋に行く。




