アルバム
「…へぇー、警察学校の卒業アルバムもあるんだ、制服似合うね。
うわー、今より痩せてる!」
「うん、大分痩せた。柔道や逮捕術やって、1日に20キロメートル以上走った日もあるからね。」
「今は元に戻った感じ?」
「そうだね、警察学校卒業したら警察署には柔道と剣道の先生が1人ずついるんだけど、柔道の先生に太れって言われちゃって。」
「えー、何で?」
「警察の柔道はね、署課隊っていう所属対抗の団体戦の試合があって、その試合は体重制限が無いんだ。
試合に出すならやっぱり体重が重い方が有利だからって理由で。
前に骨折した話はしたっけ?」
「うん、箱根神社に行った時に聞いた。」
「骨折した理由はそれ。
大会前の練習中だったんだ。
他にも脱臼とか靭帯損傷とか、頭を打って記憶が無くなった時もあったな。」
「えーっ、大丈夫だったの!?」
「まぁその日の記憶が一部無くなったけど、大丈夫だった。
頭を打ってから同じ事20回くらい言ってたらしくて、脳神経外科に連れて行かれたけど。
その時病院の先生に、
『昨日の晩御飯は何ですか?』
って聞かれて、思い出そうとしても思い出せなかった(笑)」
「怖っ!
いやいやお兄ちゃん、笑い事じゃないし。」
「まぁ警察ってそんな感じだから。」
「そんな感じってどんな感じw」
「…この写真…
お兄ちゃん背中に名前の書いた布着けてピストル?
撃ってるね。」
「あぁ、拳銃の大会もあるんだよ、それにも出てた。
前に利き目の話をしたでしょ、拳銃の照準を合わせるのは利き目でやるんだよ。」
「あー、言ってたね、そういえば。
お兄ちゃん何でも出来るんだね、スゴい!」
「拳銃はね、メンタルが弱いと当たらないんだ。
大会で勝たなきゃ、と思うとプレッシャーで手が震えてくるんだよ。
手が震えると手元から発射された弾が的から大きく外れるんだ。
前の大会で2発も的から外してしまってね。
だからもう選手としては多分呼ばれないかな。」
「そうなんだ、残念だね…。」




