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お前が危険物だよ!

 今日は有希が俺のご飯の作り置きをするために家にいる日だ。


 朝ご飯の後、俺は有希の写真を撮った。

 有希の今日の服装は、ベージュのタートルネックのセーター、グレーのチェックのタイトスカート、黒のタイツだ。


 この写真を元に今日は絵を描く事にした。

 俺は別に今まで絵を得意としていた訳では無いが、時間を掛ければ何となくそれなりに見れる程度には描ける。

 何故始めようと思ったのかといえば、彼女のいないこの有り余った独り暮しの時間を過ごすための暇潰しだ。


 買ってあったスケッチブックにエンピツで有希を描き始める。

 


 ……気付けば数時間が経った様だ。

 そろそろお昼らしい、有希の料理中の暇潰しに俺のアルバムを用意するか。


 昼ご飯を食べてから描くのを再開する。

 もう終わりそうだけど。

 すると、

 

 「わぁー、お兄ちゃんの赤ちゃんの時って、メチャメチャ可愛いねー!

 お人形さんみたい!

 小学生くらいの時は痩せてたんだね、なんかサッカーのユニフォーム着てる。」


 「あぁ、低学年まではサッカーやっててな、その頃までは普通の体型と顔をしていたんだ。 

 高学年から柔道を始めたら、何だか横に広がってきてな、今じゃこんなんだ。

 赤ん坊の頃は自分で言うのも何だが、物凄く可愛かったみたいなんだよ。

 その写真を俺だ、って誰かに見せても、絶対に誰も信じない。」

 

 「うーん、だねー、この赤ちゃん、モデルさんみたいだもん。」

 

 「この赤ちゃん、じゃなくて、俺な、ソレ。俺だから。

……多分。」


 「……別人みたいだねw」


 「あー、言っちゃったよ、この人は。

 まぁ俺もそう思うよ、どうやったらそんな可愛い赤ん坊が俺みたいになるのか…

 両親が壮大な仕込みをして俺を騙してるとしか思えないレベル。」


 「もしそうだったら、凄いユニークなご両親だねw」


 「そこまでして俺を騙して何になる(笑)

 もう死んじまったから、色々と他に聞きたい事があっても知ることは出来ないからな…。」


 「…だねー。

 高校生の頃の写真は…

怖いね、顔が。」


 「あぁ、絶対にイジメには負けない!

って毎日思いながら通学してたからな。

 両親も、高校を卒業したら顔つきが柔らかくなったな、って言ってた。

 そうそう、これ見てみて。」


 「これ…

 危険物取扱者免状…?」


 「そう、高校の時に取得した、ガソリンとかを取り扱える様になる免許なんだけどさ、写真見てみて。」


 「怖いねw」


 「そう、この免許見せるとさ、見せた全員が

『お前が危険物だよ!!』

って言うんだよ、もうネタだよねこれ。」


 「たっ、確かに…

危険物www」


 「所属によっては警察車両に自分でガソリンとか軽油を入れないといけないから持ち歩いてるんだけどさ、これで笑わなかった人はいないね。」


 「かっ、会話が広がるねっwww」


 「広がるかな(笑)」


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