表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
31/136

少年

 警察官は地域の人や会社等との癒着が起きない様に一所属5年で勤め先を転勤する事になっている。

 俺は今2所属目だが、いつの時代にも、どこの場所にもグレた少年はいる。

 

 今年も成人式は荒れたなー。

 オープンカーに7人くらいで立ち乗りをしてバカ殿みたいな格好をした新成人が車3台バイク1台で走り回っていた。

 あれを面白い、目立っていると思っているのは本人達とその取巻きだけだ、後は無視をしているかドン引きしているだけなのに。

 

 少年達は夜になるとコンビニや公園に蝟集いしゅうする。

 深夜にコンビニの駐車場で少年が溜まって声がウルサイという110番がよく入る。

 普段悪ぶってもひとりひとり話すといい子はいる。

 こういう子は高確率で片親の子が多い。

 やっぱり寂しいのかな…。


 俺も皆で集まって遊びたい気持ちは解るので、高圧的な態度はせず、何故警察が来るのかを理解してもらえるまで粘って話し掛ける。

 初めは警察官という括りで向こうも威圧的に食って掛かって来て1時間くらい帰らなかったりするのだが、何度も何度も同じ子達に話し掛けていると、あっちも『俺』という個人で見てくれる様になる。

 

 最終的には、

 

 「こんばんわー。

 今日も苦情入ってるから、苦情が入らない所に移動してもらってもいいかなー。」


と言うと、


 「あー、こんばんわー。

 今移動するからちょっとだけ待ってて。」


と素直に応じてくれる。

 

 前の所属の時も深夜の交番に自転車の2人乗りで何度も前を通ってちょっかいをかけてきた少年がいたが、自転車を止めて話をするうちに、稀に交番に話をしに来る様になった。

 俺が交番で茶を出しながら転勤する旨を話したら残念がってくれたなぁ。

 アイツ今ちゃんとやっていけてるんだろうか。

 

 残念なのは少年に移動してもらうために説得している間も110番が入る事だ。

 ウルサイのは解るが、ウルサイからといって黙らせたり強制排除出来る法律は無い。

 補導も逮捕の様な強制力は無い。

 だから説得するしか無いのだが、


 『何故黙らせられないのか、解散させろ、警察官も一緒に喋ってウルサイ』


と追加の電話をくださる。

 アレ、叩く方向間違ってません?

 喋らないと説得出来ないんですよ、警察をサンドバッグの様に叩くばっかりじゃなくて、応援してください…。

 ホント、お願いします…。

 

 あぁ、有希の作ったご飯が食べたい…

 そろそろ行くか。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ