昼ご飯からの散歩
昼はすぐ近くにある古民家カフェに行った。
とても雰囲気が良い、女の子に人気かも。
ここは以前テレビで見て行ってみたかった店だ。
ここの豆腐めしとキノコ汁が食べたかった。
有希も来た事は無いそうだ。
「なんかデザートも変わったのがあるね、気になる。」
「そうだね、でもデザートは今度にして貰ってもいいかな、後で行きたい喫茶店があるんだ。」
「えっ、また連れて来てくれるの?
やった!」
「別に、行きたい所を言ってくれれば何処でも行くよ。
そんな頻繁には来れないけど。」
「そうだよねー、そこが残念だよね。
お兄ちゃんに、もっと色んな所に連れて行って欲しいなぁ。
私はこの辺しか知らないから。」
「仕事もあるし、ここに来るだけで往復5時間以上掛かるからな。
でも遠い所でも行きたい所があるなら、婆さんの許可さえあれば連れて行ってあげるよ。」
「本当!?」
「俺の休みの都合もあるけどね。」
「すごーい!
これはお婆ちゃんを説得しないと。」
等と話をしている間に注文した物が運ばれて来た。
豆腐はこの辺で有名な豆腐店の物を使用しているそうだ、茶色い色をしている。
有希が
「美味しい、シミシミだ。
豆腐がちゃんとご飯のおかずとして存在してる。
キノコ汁もダシが効いてて美味しい。」
と味の感想を述べた。
俺も同意見だ。
食べ終わって少しゆっくりしたが、デザートを食べに行く前に何処かに行きたいところだ。
スマホで検索すると旧街道杉並木というのがあるらしい、そこで腹ごなしに散歩する事にした。
店の会計は今後も全て俺が払うから気にしなくていい、と有希には伝えた。
古いが一軒家が有り、車も有り、借金も無く、親の遺産も有り、金には困っていないし使い道も無いし、高校生に払わせる訳にはいかないから、と言うと有希は納得してくれた。
杉並木は旧街道というだけあって、昔の雰囲気がある。
俺は中学の時に歴史の授業が好きで、先生はよく教科書の内容から脱線していたが、その話が面白くて歴史好きになった。
有希は歴史とか好きでは無さそうだと勝手に思っていたら、そうでも無いらしい。
「ほら、この辺りは結構歴史的な史跡があるでしょ、関所とか一夜城とか小田原城とか。
教科書に載っている様な人物が当時実際にそこに居たと思うと感慨深いものがあるよね。」
と言ったので、
「俺も!前田慶次が八王子城を半日で攻め落とした戦に参加してたって知って、心霊スポットで有名だからあんまり行きたく無かったんだけど、わざわざ見に行ったりしたからね。」
と話が盛り上がり、今度有希を連れて史跡巡りとかをしてもいいな、という話になった。
余談だが、以前この近くにある、お玉が池に行った事がある。
本当に可哀想な話なので、俺はその話を聞いた後、池の畔で暫く佇んでいた。




