何処に行く?
家に上がりながら、有希に何処に行きたいか聞いた。
行き先によってこの後運転するかもしれないから婆さんの晩酌に付き合えるか分からんし。
すると、答えは
「なんじゃ、ワシの酒に付き合えんとな?」
「あぁ、ご飯を食べたらその後有希を連れて大涌谷まで星を見に行きたいんだ、許可をくれ。」
「構わんが、なんぞ許可が…あぁ、補導か。」
未成年者は夜の11時から朝の4時までの時間帯に用もなく徘徊していると補導されるが、保護者の許可があったり、正当な用事があれば補導はされない。
「そうじゃ、一筆書いてやろう。」
婆さんはコピー用事を1枚持って来て、ペンでこう書いた。
『イッてよし。片山信子』
…何か悪意を感じるな、イクってところが…
色々意味合いはありそうだが、今日は突っ込まんぞ…
「…ありがとう。」
「何じゃ、ツッコんで来んのか、有希に別なモンは突っ込むなよ。」
「解っとるがな!」
ハゲしい下ネタが来たので、有希がいなくて良かった。
ババァ、やっぱり俺の事は信用してねーな…
「いや、信用しとるぞ。」
妖怪かっ、俺の心が読まれてるっ!?
「何か今、失礼な事考えたじゃろ?
真之はすぐ顔に出るからのぅ、判りやすいわい。
それにお主は顔に似合わず真面目じゃしな。
更に条例があるからお主は有希に絶対に手は出さん事は解っとる。」
そう、青少年健全育成条例という条例がある。
これは未成年者とエッチな事をすると捕まるという法律だ。
元々無理矢理にエッチな事をすれば相手がどんな年齢でも捕まるのだが、もし相手の未成年者が許可を出してもエッチな事をすると捕まるのだ。
ただ1つ例外はあるのだが、俺には関係ない。
「まぁ今更顔の事を言われてもな…
それに俺は絶対に人が嫌がる様な事はしないよ。
俺はイジメられっ子だから、傷付けられる痛みを知っている分、他の人を傷付けたくないんだ。
あと、そんな条例があっても無くてもモテない俺には全く関係無いしな。」
勿論、この間の有希のイジメの時の様に合法的な報復はするがな…
俺を敵にすると怖いぞ(笑)
「まぁまぁ、スマンかった、あんまり自分を卑下するな、ワシはお主を信用に足るいい男じゃと思っとるぞ、じゃなきゃ年頃の孫がいるこの家に、いつでも来いなんて言えるハズがないじゃろ。」
「うん、ありがとう。」
「お主は素直ないい子じゃのー。よしよし。」
もう酒飲んでんのか?
婆さんに頭を撫でられた。
俺いくつだっけ?
まぁ婆さんから見たら子供か(笑)




