表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
18/136

お誘い

 2月に入った。

 

 あの時またね、とは言ったものの、俺はあれは社交辞令だと思っていたので、勿論自分からご飯食べに行きたいなんて一言も言い出してはいない。

 

 いつもの生活に戻っただけだ。

 

 ウチの会社は…

 あー、会社と使うのは、外で会話をしている時に警察官とバレない様に使う隠語だ。

 ウチの会社は仕事中は携帯電話を取り上げられている。

 

 調べ物がある時はスマホがないと本当に困る。

 

 交番に道を聞きに来る人は、自分の行きたい場所なのに調べて来ない事が多い。


 この間もオッサンが、


 「この辺で美味しいパン屋さんがあるってテレビでやってたんだけど、知らない?」


 「さぁ…そのテレビ見てないですし、制服でこの辺の店とか食べ歩きとか出来ないんで。

 番地が判ればお教え出来ますが。」


 「何だよ、交番に行けば判ると思ったのに!

 使えねぇなぁ!」


 えぇー…自分の行きたい店も調べて来ない人に言われたくない…。


 しかも何とか調べられたと思ったら、実は隣街だったというオチ。

 

 隣街のパン屋の味まで判るハズ無いわー。

 

 仕事が終わってスマホの電源を入れるとSNSのトークに着信があった。


 有『唐揚げ作り過ぎちゃったんで来てください。』 


 遠『今から!?』


 有『嘘ですw

 次はいつ来れますか?

 何作りましょう。』


 遠『じゃあ唐揚げで…。』


 有『じゃあ今から来てください。』


 遠『今日は本当に唐揚げだったんだ。』


 有『嘘ですw』


 遠『絶対俺で遊んでるよね!?』


 有『だって友達いないんだモンw』


 うっ…それを言われるとな…


 遠『じゃあ次の金曜日の夜に行くよ。』


 有『やった、じゃあ何処かに遊びに連れてってください。』


 遠『えー…それって土曜日って事?

 何処に行きたいの?』


 有『何処でもいいけど、そのスポーツカーに乗ってみたい。』


 遠『足周りが硬くて脳みそシャッフルされるからオススメしないよ?』


 有『よく解らないけどオモシロそうw』


 遠『遊園地のアトラクションじゃないからね(笑)』


 イヤ、でも考え様によってはアトラクションかも…

 そういう走りをするには春になってタイヤをノーマルにしてからでないと。

 

 以前冬の山中湖に行った時、夜中に気温がマイナス15℃になり道路が凍結していてスタッドレスタイヤを履いていてもスリップしてカーブを曲がりきれず、危うく事故るところだったからな。


 遠『じゃあいくつかプランを考えておくよ。』


 有『うん、楽しみ。

 あとお婆ちゃんが、お主のオススメの酒があれば買って来てくれ、って。』


 遠『了解、じゃあ金曜日に。』


 有『はーい、唐揚げ沢山作って待ってるね。』


 ふむ…ハッ……!?

 はわわわわわわっ…!!


 これって、俺の初デートじゃね!?

 

 

 

 

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ