結末
あれから3週間、ちょこちょこと彼女からSNSで連絡が来ていたのだが、
まず彼女は学校に乗り込んだ日の週明けの月曜日から早速クラスが替わってD組になったそうだ、直ぐに友達が出来るという訳ではないが、前のクラスの様にイジメが無い分、全然いいそうだ。
それにもうすぐ春が来て3年生になるとまたクラス替えがあるそうだが、その時も今回イジメに加担した者とは別のクラスにする、と理事長から言われているそうなので安心した。
そして問題の白石だが、なんと大人しく念書にサインしたそうだ。
あれだけ言い逃れ出来ない証拠を突き付けられてはどうしようも無かった様だ、あれでもし納得がいかないと裁判を起こしても娘は刑事裁判で負けて前科者になり退学、そして民事裁判で負けて慰謝料を支払い、親は近所から指を差されながら暮らしていかなければならない状況になるからな。
本来なら裁判を起こさなくても普通に退学でおかしくないが、彼女の意向により白石は停学2週間、他の取巻きは停学1週間となった様だ。
白石他、イジメに加担した者と保護者からの直接の謝罪は受けない事にしたそうだ、そもそも握り潰そうとしていた者が本当に反省しているとは思えないし、面と向かって恨みがましい顔を向けられながら口だけの謝罪など受ける気にもならないからな。
彼女の元いたA組にも多少変化があったらしい、カーストトップの白石がイジメ発覚により停学になり、停学が明けてからは今度は白石が目障りな存在として周りから煙たがられているらしい。
今まで傍若無人に振る舞ってきたツケが今になって回ってきたのだろう。
俺としては、ざまぁ!だけどな。
そして高橋と門川は今回のイジメ隠蔽の件で理事長の招集により理事会が開かれ、重大な信用失墜行為と犯罪行為により高橋は満場一致で懲戒解雇処分、門川は情状酌量の余地があるとして教育提携のある遠い学校に配置替えとなったそうだ。
何故あんな無茶な隠蔽をしたかというと、高橋と白石はやはり懇意な間柄だったらしい。
高橋の元に門川から白石の娘がイジメをしているという報告が上がって来たため白石に連絡をしたところ、白石が娘のイジメを握り潰せば高橋が株で失敗した多額の借金を肩代わりしてやる、とそそのかしたらしい。
多額の寄附をする位だから金は有り余っているのだろう、根性が捻じ曲がっていやがる。
これで白石親子は理事会からマークされた形になる。
やはり正直者が馬鹿を見る世の中であってはならないと改めて思った。
何はともあれ、これでやっと彼女に平穏が訪れたのだ、本当に、本当に良かった。
まぁ、俺もそれなりに激動の人生を歩んで来たとは思うが、彼女程では無い。
彼女には、幸せになって欲しいなぁ…。
誰か、ついでに俺の事も幸せにしてっ(泣)




