表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
122/136

学園祭⑪

 あっれぇ〜?

 有希もいるのに、何かやたらと俺も声を掛けられている様な気がする…

 そして、アチコチからチュロスだドーナツだと頼んでもいないのに手に持たされる…

 金はいらない?何言ってんだ、俺はお前らの努力の結晶を無下にはしねーよ!

 持たされた商品の代金についてはちゃんと支払っていく。


 でも、あー、もう無理、食い切れねー!

 俺はフードファイターじゃねーぞ!

 一旦この食い物エリアから逃げよう。

 なんか勝手に頻繁に利用しているけど、例の空き教室に逃げた。



 「お兄ちゃん、スゴい量…

 食べ切れないね…持って帰る?」


 「あぁ、持って帰ろう。

 一旦預かってくれるか?」


 「いやー、この量は私のロッカーには入らないかな…。」


 「じゃあ仕方ない、勝手に使って悪いが、帰るまではココに置いておこう。

 次は何処に行きたい?」 


 「えっとね、友達からお化け屋敷が面白いから行った方がいいって言われたの。

 一緒に行こ。」


 「えっ…有希そういうのニガテじゃなかったっけ?」


 「独りじゃ絶対に行かないよ、お兄ちゃんがいるから行けるんだよ。

 …ダメ…かな…?」


 この上目遣い…メッチャ可愛いなぁオイ!


 「全然ダメじゃないよ、行こう!」


 

 俺達はお化け屋敷に移動した。

 土曜日より人が並んでいたが、並ぶのがイヤになる程では無い、きっと有希の様に口コミで人気が出たのかもしれない。

 有希と雑談していると受付の順番が来た。

 入口の外に机を出して料金を徴収している生徒が俺を見て、


 「あっ、真之さん、いらっしゃい!

 またお楽しみですかぁ?

 好きですねー、もう、このっこのーっ!」


とニヤけながら、肘打ちを仕掛けて来た。


 「えっ、何で俺の名前知ってるの?」


 「何でって、昨日ソコの出口で真之さんにしがみついてた子が、『真之さんーっ!』て言ってたじゃないですか、皆羨ましそうに見てましたよ。」


 ……ヤバい……思ってもみない方向から言葉のボディーブローを喰らった……グフッ……!


「……あー、真由ちゃんかな…?

 それとも…私の知らない人……?」

 

 怖い怖い、まだお化け屋敷に入って無いのに真顔をするだけでスゴい怖い人(有希)が居るよ…!


 「うっ…うん、真由ちゃんが入りたいって言うからさ…

 あっ、順番そろそろじゃないかな、ねっ、チミ。」


 俺は恐怖故に噛んだ。

 この修羅場った状況を理解したのか、受付の生徒が冷や汗を流しながら、


 「えっ、えぇ、このランタンを持って行ってくださいね、では、行ってらっしゃい。」


 生徒さん、お化け屋敷入る前から体感温度を下げてくれてありがとうよ!

 もう2度と来ねーからっ!


 ぶすっとした有希の手を引っ張って入口から中に入る。


 ………………………………。


 「あ"あ"あ"ーーーっ…!」


 「うおーーーっ!」

 

 「キャーーーッ!!!」


 三者三様に声を上げ、通路を走って出口に出た。

 やはり入るのは2度目なので仕掛けが判っている以上、1度目程怖くは無いが、身体が重い…


 気付くと有希は俺の背中に大好だいしゅきホールドをかましていた。

 

 「おっ…お兄ちゃんーっ…

 うえーんっ…」


とか言ってる、背後だから判らんけどきっと泣いてるよ、相当怖かったんだろうな。


 俺はそのまま有希をおぶって3階から1階へと階段を降り、私物化している空き教室へと移動した。






ーーーーーーーーーーーーーー


 スミマセン、更新が遅い時は何かあったんだな、と気長にお待ちいただけると幸いです。

 短編もお読みいただけると嬉しいです。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ