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学園祭⑨

 結局有希はクラスの仕事が抜け出せず、俺は片山家に帰って日曜日も婆さんと一緒に学園祭に行く事にした。

 クラスの子達も有希を1日拘束したのを可哀想に思ったのか、午前中の仕込みが終わったら有希を解放してくれる事になっている。

 

 有希は朝早くから通学し、俺は婆さんと共に10時を目指して学校に出発した。


 俺はSNSでひかりに


 遠『有希、午後なら空き時間有り。

 変更があれば至急連絡する、後程時間と場所が決まり次第連絡くれ。』


 ニ『承知、決まり次第ご報告致します。』


 …よし、と。

 


 学校に到着し、正門の脇に寄ってパンフレットを出すと婆さんに声を掛ける。


 「有希は多分カレーの仕込みをやってると思うんだけど、1度姿を見に行くか?」


 「そうじゃな、昨日のお主の話によると、調理実習室に居るんじゃったか?」


 「そうそう、別棟の1階。」


 俺は婆さんと有希の所に行こうとしたが、正門の方に歩いて来る理事長を見つけた。


 「おはようございます、片山様、遠山さん。

 その節は有希さんにもお二人にも大変お辛い思いをさせてしまい、本当に申し訳ございませんでした。」

 

 「お久しぶりです、理事長。

 あの時は本当にお世話になりました、ありがとうございました。

 有希もあの後すぐにクラス替えをしていただいて、感謝しておりました。」


 「いいえ、当然の事をしたまでです。

 有希さんはその後、楽しく学校生活を送っていると担当教師から聞いており、私も安心しております。

 今日はお二人で有希さんの様子を見にいらしたのですか?」


 「はい、今日も楽しませていただきます。

 理事長は正門に御用ですか?」


 「ええ、私は本日のお客様の入場の状況を確認しに来たんですよ。

 ところで片山様、ちょっと桃子さんの事でお話が…。」


 「…あぁ…解った、場所を移そうか。

 真之、スマンが暫く暇を潰して来ておくれ。」


 「あ…あぁ、じゃあまた後で。」


 「遠山さん、本日は楽しんでいってくださいね。」


 理事長と婆さんは理事長室に行くそうだ。


 …俺の記憶が確かなら、以前、婆さんは理事長とどうやって出会ったかは忘れた、と言っていたが…

 その桃子という人物と何か関係があるのか…?

 

 俺を話し合いに立ち会わせないという事は、俺と有希には隠しておきたいという事なんだろうな…

 ならば、この話はもう蒸し返すのはマズいだろう…

 一応、心に留めておくか…。


 俺は独りで調理実習室に向かった。

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