表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
102/136

恋人岬

 堂ヶ島周辺でランチにしよう。

 俺はアジフライが美味しいという店にした。

 有希は金目鯛の煮付け定食だ。

 値段は高いが、そうそう食べられるものでも無いし俺も少し貰うから頼んでもらった。

 

 金目鯛ウマー。

 有希もニッコリしている。

 アジフライもフワッフワ。

 有希もアジフライ上手に作るんだよなー、どうやってフワッフワに作るんだろうか、今度一緒に作って教えてもらおうか。

 でも自分で作った物より、有希の作ったご飯が食べたい…。

 今日の晩御飯は婆さんの担当かな?


 車で恋人岬に行く。

 今日は晴れてるから、海の青が綺麗に見える。

 車を駐車場に止めて、ここから700メートル程歩いた先の展望デッキまで2人で恋人繋ぎをして歩く。

 途中、建物の横には定期券を模した看板が。



ーーーーーーーーーーーーー 

  恋 の 定 期 券

 恋人岬ーーーー→結婚

 途中下車できません。

ーーーーーーーーーーーーー


 

 …シャレてるな、恋人岬。

 

 俺達の恋の列車から、俺は絶対に途中下車なんかしないぜ!

 エッ…まさか…いくら途中下車出来ないからって、有希は飛び降りたりは…しないよな…?


 俺は心配になってソワソワし出す。

 

 「お兄ちゃん、安心して。

 私は途中下車しないから。」


 「エスパー!?」


 「お兄ちゃんは顔に出過ぎwww」


 「私よりお兄ちゃんの方が心配だよ、私に逢ってから何人の女の子と連絡先交換したの?」


 「…3人?」


 「ほらーっ!ぷぃっ。」


 有希が頬を膨らませてソッポを向く。


 「なにソレ、可愛いっ!」


 俺はつい心の声を言葉にしてしまった。


 「そっ、そんな言葉に騙されないんだからねっ。」


 「騙すも何も、本音だから。 

 それに、阿部先生も二上も有希のために必要な交換だし、高坂さんもこれから芸能界の事で何か相談しないといけない事が出て来るかもしれないからさ。

 ねっ、機嫌直して。」


 「うん…。」


 ここでようやく展望デッキに出た、絶景が広がる。


 「海が綺麗だねー、それに富士山がハッキリ見える!」


 「あぁ、ここは夕陽も綺麗らしい。」


 ここには愛の鐘がある。

 これを2人で3回鳴らすと愛が叶うらしい。

 今日は平日で空いている、周りに人はいない。


 2人で鐘を3回鳴らした。

 

 そして有希に向き合い、有希の目を見つめながら、


 「俺は有希に嫉妬してもらえて、幸せだよ。

 だって、俺が好きだからって事でしょ?

 俺も有希の事が大好きだよ。

 俺には有希しかいない。

 どうか、俺の事を信じて欲しい。

 …愛してる。」


 有希も潤んだ瞳で俺の目を見つめ返しながら、


 「私もお兄ちゃん…真之さんを、愛しています。」


 俺は有希に熱い眼差しを向けると、有希はゆっくり目を閉じた。


 潮風が強く吹く中、2人の姿が重なった。

 




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ