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⑤俺はハーレムを、ビシっ!……道具屋にならせていただきます1部4章~ダンジョンで裏切られたけど、俺の人生ファーストキスはババアでした!~美女の香りにむせカエル!編  作者: ぺんぺん草のすけ
第一部 4章 ダンジョンで裏切られたけど、俺の人生ファーストキスはババアでした!~美女の香りにむせカエル!編

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6つ子忍法! カラクリサーカス!


「プラズマ火球(ジェット)ォォォッ!!!」

 再び、高斗は玄武の口から火を噴こうとした。

 目の前でケツを向ける“とどマッチョ6”を焼き尽くそうというのだろうか。

 確かに、ケツの穴で糸を操る“とどマッチョ6”を焼き尽くせば、現状を打開できる。


 だが、これで3連発。

 焼けただれた砲口の内部は金属疲労でひび割れ、導火管は赤く歪み、プラズマ回路の冷却ラインはすでに限界値を超えている。

 まともに火を噴くことなど、もはや想定されていない状態だった。


 ボンっ!


 上顎ブロックが軋み、突如破裂する。

 プラズマ火球(ジェット)は逃げ場を失い、暴発。

 推進ガスと高温プラズマが反響するキャビティ内で乱流を巻き起こし、炎は瞬時に玄武の全身を包み込んだ。

 装甲表面は赤熱し、メタリックな金属音が爆ぜるように響く。

(失敗か!)

 タカトは思った。

(暑い! いや熱い!)


 高斗の乗るメインコクピットも、灼熱に包まれた。

 暴発の衝撃でメインカメラは破損し、映像信号はブロックノイズの海と化す。

 装甲温度は急上昇、警告ブザーが断続的に耳を刺す。

 メイン電源は落ち、非常電源に切り替わったコクピット内は赤いバックライトに染まり、計器が次々と異常値を示していた。


 だが、高斗は焦らない。

 警告音を無視するようにディスプレイを切り替え、何かを探し続ける。


 先ほどまで体にまとわりついていたウ〇コ臭い糸が、動かない。

 あれほど執拗に全身を締め上げようとしていたのに、力を失ったように垂れ下がっていく。


「なんやて!」

 逆に狼狽したのは“とどマッチョ6”だった。

 玄武へ向けて張りつめていた糸が、途中で断たれたかのように脱力している。

 先ほどのプラズマ火球(ジェット)の暴発が、装甲に絡みついていた糸を焼き落としていたのだ。

 さらに熱を帯びた装甲は、再び侵入しようとする糸をもはね返していた。


「もって……数分、いや数十秒か……」

 状況を理解した高斗は、迷いなくペダルを踏み抜く。


 炎をまとった玄武が、地面を削るように疾駆した。

 キュィィィーーンッ! 甲高い駆動音が金属骨格を震わせ、耳の奥に突き刺さる。

 巨体は火の尾を引き、白虎の残骸のすぐ脇をかすめながら、転がる機関銃を副腕でむしり取っていく。

 焼け爛れた装甲の隙間からは赤熱した内部フレームが脈動し、漏れ出した作動油が高温で白い煙を上げる。


 HUDに、ロックオン済みのターゲットが赤い矩形で点滅する。

 玄武の巨体がその場で急旋回――ギギギギィッとサーボが悲鳴をあげる。

 銃口が一斉に揃い、次の瞬間、標的の心臓を同時に穿とうと火を噴いた。


 振り向きざまの連射。

 轟音とともに五条の射線が四散し、阿修羅システムの三本の副腕と二本のメインアームが握る機関銃が、空間を鉛と硝煙で満たしていく。


 逃げ場のない新宿ホーム。

 ガッチャマンボゥたちは、弾幕を避けようと蜘蛛の子のように跳び散った――だが追尾弾道は容赦なく、火花を散らしながら柱を砕き、悲鳴を引き裂く。


 ――全部は無理でも、5人を倒せば残るは1人。

 魚肉ソーセージで蘇生させるにも時間がかかる。

 ましてや、“ジュウシマッチョ4”は女。魚肉ソーセージはそそり立たないはず!


 ――ならば! まず狙うは、“ジュウシマッチョ4”!


「ぎゃぁぁぁぁ!」

 無数の銃弾を浴びた“ジュウシマッチョ4”が崩れ落ちる。

 直後、“イマラッチョ1”が跳び込み、

「ソイヤッ!」

 中段突き――ならぬ、自分の魚肉ソーセージを“ジュウシマッチョ4”の口にねじ込んだ。


 おえっぷ!

 ……復活。


「チッ、やっぱりか……!」

 だが、高斗は焦らない。むしろ予想通りというように、冷静な光を瞳に宿している。

 動いているのは“イマラッチョ1”と、生き返ったばかりの“ジュウシマッチョ4”――残り二体だけだ。

 ならば、ここで終わらせる!


 五丁の機関銃が再び火を噴く。


 迫りくる銃弾の中、“イマラッチョ1”は胸の前で交差した指先を素早く組み替えた。

「6つ子忍法! カラクリサーカス!」


 その刹那、先ほどまで微動だにしなかった白虎の一機が――ギギギ……ガコンッ! と関節のロックを外すような金属音を鳴らし、“イマラッチョ1”の前に立ちはだかった。

 無数の弾丸が装甲に叩きつけられ、硝煙と火花が視界を真白に染める。

 衝撃で装甲片が剥がれ、内部の油圧パイプから黒煙と火花が噴き出した。


 白虎は、ひざを折り、ぐらりと前のめりに崩れ落ちる――その背後で、“イマラッチョ1”が口の端をゆっくりと吊り上げていた。

 まるで、舞台の幕が次の演目を告げるのを楽しむ道化のように。


 再び、細い指先が空を裂くように形を変える。

 次の瞬間、膝をついていた白虎が――カシャンッ!と駆動ロックを解除し、予備動作もなく跳ね起きた。

 油煙が白い蛇のようにうねり、赤く灼けた眼が再び高斗を捕捉する。


 しかも、それは一台だけではなかった。


「いいもの見つけたわよ」

 からマッチョ2の艶のある声とともに、別の白虎が両手持ちのレールガンライフルを投げ渡す。

 それを、イマラッチョ1が操る白虎が受け取る――そして、まるで舞台俳優が小道具を手にするかのように、ゆっくりと銃口を上げた。


 気づけば、周囲には6台の白虎。

 それぞれの白虎の背後には、復活を遂げたガッチャマンボゥたちの顔がある。

 

 高斗のコクピット内で警告音が絶え間なく鳴り響く。

 白虎たちが脇に抱えるレールガンライフルが玄武に照準を合わせているのだ。

 レールガンライフルのエネルギーチャージ音――低く唸るような振動が床から伝わってくる。

 装甲を貫く確実な一撃。

 逃げ場はない。

 汗が首筋を伝い、背中で冷たく広がった。


「よく頑張った! 人間よ! 褒めてやろう! だが――ここまでだ!」

 ”イマラッチョ1”が腕を振り下ろす。


 6丁同時発射。


 パシュン! パシュン! パシュン!

 パシュン! パシュン! パシュン!


 閃光が視界を焼き、衝撃波が全身を叩きつける。

 一瞬、空気が真空になったかのように音が消え――遅れて耳をつんざく破裂音が襲う。


 視界が揺れる。

 立っていたはずの影が、一歩、二歩とよろめき……崩れる。

 床を転がるのは何か。白く湿った断面。鉄の匂いと熱が漂う。

 ドロリとした液体がじわりと足元を染める。


 煙が裂け、姿が現れた。

 だが――それは玄武ではない。

 胸に大穴をあけ、頭や腕を失った6人の“ガッチャマンボゥ”たちだった。


「なんでや! 何が起こったんや」

 転がる“とどマッチョ6”の頭が、訳が分からぬまま叫び声をあげる。

「なぜ! 我らが操っていた機械人形に撃たれるというのだ!」

 かろうじて胴体につながる”イマラッチョ1”が、怒りに震えながら玄武をにらみつけていた。

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