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からっぽのなかみ 

作者: ちくわ@コンパス民

これは小説というよりかは詩のようなものです。

ストーリー性が薄いので注意です。

それはきっといいことだよ。

その言葉は私を勇気づけた。

それはきっと上手くいくよ。

その言葉をしんじて私は前に進み続けた。

それは君にかかっているよ。

その言葉は、私を奮い起たせた。


その結果。私は失敗し全員からの信用を失ったのだ。


からっぽの時間はここから始まった。

そのずっと前からかもしれない。

私のキャパシティ不足であった。

一人じゃなんにも出来ない、所詮からっぽの人間だったのだ。

バカだなぁと思った。

周りからバカにされて。私はそれを受け入れ続けた。

なかみがからっぽな私は笑顔でそれを受け入れ続けたのだ。

その結果、私の中身は真っ黒に塗り潰されてしまったのだ。


何にも出来ない。

一人じゃなにもできやしない。

気がついたら何キロも何十キロも周りのみんなと離れていた。

ある意味次元が違うのだ。


充たされることはもうない。

時は戻らない。

だが未来を変えることはできる。

未来が変わることは。

自らが変わることなのだ。


自らが変わる?

自らを変える…?

何をすればいいのだろうか。

私は考えた。考え続けた。

しかしながら私の脳では考えるほど自分がなにでどういう風にこれまで過ごしてきたか全くわからない。

根拠のない自信を持って間違いなく失敗するのが目に見えているのにチャレンジするようなバカだ。自分が人間かどうかすら怪しくなってくる。

もしも私がもう少し効率がよい動きが出来ていたら。もしももう少し出来る人間であったのならば。

ここまで落ち込むことはない。一人でずっと自問自答し続けていることもない。

自分に自信が無くなった。その時点で僕は出来ることしか挑戦出来なくなってしまったのだ。

大問題である。


進まない私の心に、成長していく私の体。

私の心にだけ時間が停止している。勝手に心臓は動いている。

お腹もすくし、皆のことを見て一緒に一杯遊びたいって思う。

お金だって欲しいし、みんなと同じくらいの生活がしたい。

任されたことが普通にこなせるような、普通の人に。

なれていたならばこんなに悩んでいない。


清々しいほど黒い闇のなかに居るような。

はっきりとした靄のなかで走り続けているような。

出口のない迷路に入り込んでしまったような。

何をすれば、何に対して努力すればいいのか。やれば出来るのなら何をやれば普通の人になれる?

見栄を張り続けるのだけは上手い。周りから頼られても知識でしか返せない。

こうすればああすればと偉そうに言うが自分は出来ないのだ。そりゃあバカにされても仕方ない。

前向きになるには完全に吹っ切れないといけない。

このように自分が自分で記憶を振り返り自傷し続けるうちはその呪縛から抜け出せることはない。

…忘れろと人は簡単にいう。

物は簡単には忘れられるのに、記憶が消えることはない。

夢にも見る。起きている時にも突然記憶が蘇りることだってある。

もう永遠にその記憶と付き合っていかないといけないのだ。

忘れられたらどれだけ楽だっただろうか。

もっとポジティブに考えろと言われた。

この人生でずっと背負ってきた負の感情を切り替えていけるのであればそうしてたい。

人に相談するくせに、軽々しく自分の気持ちが分かるようなアドバイスをするなと言う私は永遠に何も得ることが出来ないのだ。


どれだけ自問自答しただろうか。

私のなかみを埋めるものを見つけることはまだ出来ていない。

これから見つかるのだろうか。

私の傷を癒してくれるものが現れるのだろうか。

わかってくれる人は現れるのだろうか。

私の願いは叶ってくれるのだろうか。

皆と同じことができるという夢が。

それが叶うだけで次のステップに進める。

誰か教えてくれ。

私には何が足りないの?

涙?感情?優しさ?愛?効率?勉強?心?友達?


すべてがないから、私はからっぽなのだろう。

最後まで読んでくれた全ての方々に感謝を。

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