幕間3 『思慮』
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坊主達が寝静まった後、俺は相棒と遅くまで酒を飲んでいた。
「お前も俺が生まれた頃から取り憑いていたんだろ?」
『言い方悪イがそりゃ精霊ダからナ。モチロン、お前の赤子ノ顔も覚えてるゾ』
「そんなのとっとと忘れちまえ」
その点、リアナも同じ精霊だが記憶が一切無い。そんな特殊な事が起きるのか?
坊主は一度魔族と出会った事があるってアイツが言ってたな。その魔族の影響って可能性もあるだろうが、もしそうだったらアイツから話があっただろう。
となると、一番強い説はアイツが何か手を加えたってとこか。何の利益があって坊主の力を削ぐんだか。
『結局、リアナは何ノ精霊なんダ?』
「…………普通に考えると覇属性の精霊だな。坊主と同質の魔力を感じただろ」
『そう思うだロ? 俺もそう思っタんだガ、あれは俺と同ジ剣精霊だナ。俺と同じ型から出来テいる』
「ちょっと待て、剣精霊はどいつも属性を持たないはずだろ?」
『……あの御方の事ダ。気紛れっテ可能性も充分ある』
あの野郎、ややこしい真似しやがって。坊主を鍛えるこっちの身にもなれ。
アイツらは本当に勝手だよな。何の前触れも無しに俺を呼んだと思ったら、次世代の勇者を育成しろって、勘弁してくれよな。
そもそも、アイツらが早急に行うべき事は坊主の育成よりもアッチの奴らとの和平だろうが。わざわざ代理戦争なんかやらされる俺達の事も少しは考えてくれよ。
大方、坊主も死んでコッチの世界に転生したクチだろう。そう考えれば生かしてもらうだけマシか。
『もう一ツ問題なのハ、ヤツが記憶を無くシていル所か』
「ああ、考えても全く答えがでやしねえ」
『恐らくだガ、そのせイで魔力が低イ』
「…………アッチ側の仕業って事もあるか」
アッチ側の奴らでも一人だけそれが出来る奴がいるな。それなら戦力を削ぐという点で納得がいく。
だがそれと同時に、それは明らかなルール違反だ。確か、奴らは俺達に対して
転生以外の干渉は禁止していたはずだが…………
「他の可能性で考えると、全くの事故って事は?」
『あり得なイな。どちらにしろアイツ――――いヤ、リアナ様が最上位精霊という事実ハ変わらなイ。最上位の精霊が事故デ記憶を無くすなンてあルかよ』
…………忘れていたが、一応リアナも最上位精霊なのか。夕飯の時にあんまりにも可愛い仕草をするからか弱いイメージがな。
相棒はリアナの事を様付けにするらしいな。精霊は結構階級格差が激しいらしいし、当然の事かもしれない。
「何はともあれ、剣精霊っていう事なら話は早い。何せ俺達はそっちの道のプロフェッショナルだからな」
『そうだナ相棒。明日は俺達の真価を見せてヤろうゼ』
俺は頼もしい相棒の言葉に返事をするように柄を小突いた。
幕間なので短めになりましたが、ご了承下さい。




