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初恋の君

掲載日:2011/10/19

短編ですが、少し長くなってしまいました。



それでも、良かったら読んで下さい。

初めて好きになった人の事を、「初恋の人」と言うのなら、多分君が私の初恋の人だろう。




今まで、人を好きになるって事がイマイチ分からなかった。



でも、いつの間にか目で追っていて、君の事を考えるようになって…。



それが、「好き」って感情なのだと知った。




好きだって分かってからは、毎日が楽しくて。

君に逢える事が嬉しくて。



朝、登校中に見かけるだけで、その日はどんなに嫌な授業があっても、頑張れちゃうくらい、君から元気をもらった。


話せたら、凄く心が暖かくなった。



あの時は、君が私の元気の源だったんだ。





卒業式の日。

君に告白しようとした。



でも、君は友達と楽しそうにしていたから、何も言えなかったんだ。



学生時代の最後の最後の日に、君に話せないと思ったら、とても胸が苦しくなったよ。



けど、その時、君は私を見つけて近づいてきた。



「これ」



そういって、君が差し出したのは、水色の可愛いキーホルダー。



「お前にはさ、色々ともらったから…」



君は、少し照れながらそう言ってくれたね。


あまりにも嬉しかったから、上手く話せなくて、


「ありがとう」


って言うのが、精一杯だったんだよ。



その一言でも、君は満足そうにしてくれて、


「んじゃ、またな。

違う道を進むけど、またメールするなっ」



って言って、笑いながら離れて行ったよね。


私、今までの人生の中で一番嬉しかったんだよ。







それから、数年経ったある日。

携帯に一通のメールが入った。


それは、元々心臓が弱かった君が、急な心臓病でこの世を去ったって言う内容だった。



私は信じられなくて、君のお葬式も上の空だった。



お葬式の最後に、君のお母さんが挨拶して、式が終わって、出棺する前に、君のお母さんに話しかけられた。



「あ、○○ちゃん。今日は、わざわざありがとうね」



私は、「御愁傷様でした」としか言えなかった。



そして、君のお母さんは、私の携帯についているキーホルダーを見て言った。



「あ、その水色のキーホルダー。それは、××があげたものだよね?××、それを買う時に、凄く真剣な顔して選んでてね。いつもはそんな顔しないから、その事はとても印象に残っているの。良かったら、これからも大切にしてあげてね」



そんな事、君は何も言わなかったから、私は初めて知った。



思わず涙が止まらなくなって、それでも必死に、


「お線香、あげに行きますね」

と言った。



その姿を見て、君のお母さんも泣いていたよ。





どうして君は、こんなにも愛されているのに、みんなを置いて逝ってしまったの?



でも、それはきっと、君が一番悔しがっている事だよね。



君が生きられなかった分、私達が一生懸命生きていくから。


だから、どうか私達を見守っていて下さい。






私の初恋は叶わなかったけど、君と出逢えて、君に恋が出来て幸せでした。




君も、私と出逢えて幸せでしたか?

いかがだったでしょうか?


もし良かったら、評価、感想をよろしくお願いします。

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― 新着の感想 ―
[一言] 切ないストーリーですね・・・。 心が震えました。
[一言] ちょっとうるってきました。
2011/10/19 18:42 退会済み
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