第34話 筋肉
時は少し遡り、リア充がいる場所を後にした僕達は目的の人物に会うべく、トレーニングルームに向かった
「隊長!本当にこんな所に目的のUMAがいるんですか?」
「誰が隊長だ!しっかりしろ、蓮」
仕方ないだろ!もう疲れたんだよ。この学園変な奴が多くて、疲れるんだよ!
それなら、自分も狂気を開放する方が楽なんだよ…
「隊長。ほら!あそこに肉の塊がいます!」
僕達の目線の先には、上下に動く新たな変人がいた。
どうやら、懸垂をしていたようだ。
「おお双葉さんじゃないですか。久しぶりですね。そちらの方は?」
「魔術科の首席と言えば分かるか?」
「なるほど、あなたが…私は烏口怜と言います。失礼ですが、君も筋肉を鍛えませんか?」
「しません」
「そうですか…残念です。ですが、体を動かしたくなる事もあると思います。そのような時、気が向いたらここに来てください。歓迎しますよ」
「それで、双葉さん。ここに来た目的は何ですか?何か用事が無いと貴方はここに来ませんからね」
「モンスターが出る」
その言葉を聞いた烏口さんの筋肉が跳ねる。どうなってんだ?あれ。
「モンスター…モンスターですか。ランクは?」
「AとS」
「そうですか!分かりました、行きましょう。今すぐにでも」
「待て!まだ出ないから行こうとするな!」
「そうなのですか?残念です。いつ頃になるか教えて頂いても?」
「早ければ今月、遅くても来月の月末までには」
「分かりました。それでは、双葉さん、蓮さん、次はモンスター狩りの時に会いましょう」
そう言って烏口さんはまた筋トレを再開した。僕達も部屋を出る。
正直、もう会いたくないが、どうやら協力して貰えるみたいだ。一応感謝をしておこう。それにしても…あの人、肩幅広かったな。そう言えば、何故個性的な人達に協力を要請したのか。その理由をまだ双葉から聞いていない。後で聞いておこう。
烏口怜
固有
・テイム A
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