第32話 お嬢様2
「なるほど…私に協力してほしいそう言う事ですわね」
「はい。そうです」
「良いですわ。私も協力いたしましょう。お友達が増えるのは喜ばしい事ですし、
良い物を見せてもらいましたし」
「えっと…本当に良いの?雫」
「この二人が言い出した事なんですし、良いのではないのですか?桃花」
「うん。まあ…ね」
そう言った二人は小さな声で話し合っている。
そこで僕は気になっていた事を双葉に聞いた。
「双葉、今回は協力を得られたけど、残りの二組はどんな人なの?雫さんより変な人なの?」
「雫も、残りの二人も、タイプが違う変態だからな…同じ位じゃないか?」
「同じ位…あれと」
そう言って僕は雫さんの方を見る
「ああ。何ならアレより酷い可能性もある」
「マジか~」
「………」
「………」
「ねえ、双葉」
「どうした?」
「さっきから出来るだけスルーしてたんだけどさ、何で僕こんな服着てんの?」
僕は今、化粧を施され、フリフリの服とスカートを着せられている。
何故だ…何故僕はこれを着る事になった?
「ん?何かッ問題あるか?凄くッ似合ってるとッ思うぞッ」
少しイラっとして双葉の方を向く
「すまない、蓮。頼むから、真顔でこちらを見るのを止めてくれないか?
その服でッ…その顔を見るとッ…少し…すまない。だが…ッ」
そう言う双葉をよく見ると体がプルプルと震えている。
元はと言えば、彼が僕をここに連れてきた事が原因なのに…
そんな風に考えているとイイ事を思いついた。
「双葉君…君、今笑ってるよね?僕の姿を見て笑ってるよね?
…ねえ、雫さん…「なんですの?」…双葉も女装似合いそうじゃない?」
「確かにアリ、かも知れませんね」
「ちょっと待て…蓮、雫。俺に女装は似合わないと思う…だから俺に女装させようとするのを止めろ。おい!お前達こっちに近付くな!!待て、お前達…話をしようおい待て蓮。一旦魔術を使おうとするのを止めろ。頼むから…『僕の時は諦めろって言ったよね』…確かにそうだが。『不壊の鎖』…おい蓮、お前やったな?問答無用でAランクの魔術を使ったな!しかも、固有か魔術じゃないと壊せないやつを!待て!やめろ!お前達来るな!俺の側に近寄るなぁぁぁぁッ」
こうして、僕は、双葉を道連r………死なば諸t………一蓮托生で、一緒に着せ替え人形になった。二時間くらい。
二時間後の雫さんは満足そうにしていた。そして双葉はキレていた。
柿崎 桃花 サポート科次席
・遮断結界S
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