第28話 〇〇の気持ち
〈???〉
「何してるの?早く行くわよ。…もう本当に運動神経悪いんだから」
僕から見た
彼女は、優しかった
「なぁお前。あいつと一緒で大丈夫なのか?」
「大丈夫さ。それに仮に怪我をしてもそれは、彼女と一緒にいることを選択した
僕の責任だ」
「そんな事考えてんのか。変わってんな~
まあ、危なくなる時もあるだろうから気を付けろよ」
「今日は何をしたいの?ゲーム?前から思ってたけどあんたって運動神経悪いわよね?」
僕から見た
彼女は、強かった
「あの子怖いわよね~」
「あの子って?」
「ほら、××家のあの子」
「ああ、あの子ね~固有のせいで万が一が怖いのに、あの性格だものね~
将来は美人になりそうだったのにもったいないわよね~」
「今は、○○君が、いるからマシだけどあの子がいなくなったら
どうなる事か心配なのよね~」
僕から見た
彼女は、可憐だった、美しかった
「おい!××お前は、こっちに来るな。
お前と一緒に遊ぶと死ぬかもしれないって、
お母さん達に死ぬかもしれないから近づいちゃダメって
言われたって奴が、何人かいるんだ。頼むからこっちに来ないでくれ」
ダッ
××ちゃんが走って、どこかに行く
その時僕は、何故か分からないが、××ちゃんを追いかけていた
「何よ!普段、当たりが強かったから惨めな姿を笑いに来たの?
貴方はいいわね!私と違って!
私と違って、高ランクの固有を授かっても、露骨に避けられない。
私と違って、仲の良い友達が多い。
私と違って、周囲に迷惑を掛ける様な固有じゃない。
私は…私だって!いろんな人と、遊んで、楽しく話して、怖がられない
そんな普通の生活がしたかった!
貴方には、全部ある。私には、全部ない。
神様って、不公平よね?そして、人間って強欲よね?
自分に無い物が欲しくなる。
ごめんなさい。変な事言ったよね?
気にしないで」
そう言った彼女の頬に雫が伝う。
僕から見た
彼女は、年相応に寂しがり屋で、独りぼっちな女の子だった
「僕は、君を肯定するよ」
「嘘言わないで!私は、否定されて、醜く生きて行く。そんな運命なのよ!
それなのに、無責任に肯定する。なんて、言わないでよ。
そんな甘い言葉を吐かないでよ。何よ!貴方は、私の事なんて何も知らない癖に!私がどんな思いで日々を生きてるのか知らない癖に!
私が欲しいのは貴方が、今適当に考えた、薄っぺらい言葉なんかじゃない!」
「君がそう思ったとしても、もう一度言うよ。
僕は、何があっても、絶対に君を肯定する。
君の願いを、君の考えを、君の生き方を、すべて尊重するよ」
「何それ…意味分かんない。そこまでして、あなたに何の得があるの?」
「それに対する答えは、いつか、また僕の覚悟が決まった時にでも言うよ」
「?」
そう言って僕は××ちゃんと別れ、家に向かった
(あ~あ、ちょっとカッコ付けすぎたかな?
まあ、あの位の方が記憶に残るだろうし、結果的には良かったのかな?
それじゃあ一先ず、彼女の隣に立つ、
もしくは、守れるだけの強さを手に入れる為に出来る事、しなければならない事、その全てを実行しよう。大丈夫…僕にはあの子を超える固有《力》があるんだ。
さて、覚悟してね。君が言ったように人は強欲なんだ。
僕の初恋を奪ったんだから、今度は僕がのすべてをもらうよ)
僕から見た
彼女は、どこまでも魅力的だった
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