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君と世界がマワル時  作者: A1n_06
学園編
25/52

第24話 葵の過去3



 相変わらず紗智は「あー」や「うー」しか言わない



 あの後、研究者を殺すつもりで「紗智を治せ」と言ったが

帰ってきた返答は以下の通りだ


「僕はあの場所から紗智君を出す。それしか言ってないよ。君は紗智ちゃんを直せと言うが、僕には、それをする義理も無ければ、正義感もない。何より、精神的なダメージは、僕の固有で作ることのできるポーションでは直せないからね。ゆっくり回復するのを待つしかないと思うよ」


 そう言われた


 それから俺は、普段の仕事をやり、研究者のお願い(雑用)、をしながら

紗智の面倒を見た。







1年後…



 あれから一年

 最初期は、あうあうと言っているだけだったが、今はまだ、寝たきりだが、

日常会話ぐらいならできるようになった。


 まともな意思疎通ができるようになった紗智の第一声が「……誰?」

だったのはショックだった


 腹立たしい事に、研究者は、光神教ではそこそこ偉い立場らしい。


 何でも研究者の固有で、ポーションを買わなくても良い様になったため

高い地位に就いているんだとか。


 今の俺は、腹立たしい事に、こいつの直属の部下と言う事になっている

実際はこいつの雑用を押し付けられているのだが。


 でも今はこれでもマシだったのかもしれない、そう思っている

俺はもう狂ってしまったのだろうか?


俺は紗智が危険な時以外は、こいつの命令に絶対服従だが。

それでも、こいつの元なら紗智を守る事が出来る。

 

 この一年で分かったが、この宗教は闇が深すぎる。

ロリコンや、ショタコンはまだマシな方、リョナやスカトロでも中級者

上級者に至っては、女を拷問し、恐怖や痛みに歪む顔を眺めながら

別の攫って来た幼女を犯すなど、蠱毒を煮詰めたような…

そんな糞みたいな奴しかいない




 その点、こいつは頭がおかしいが、契約は守るし、変な性癖を

持っているわけでもなく、ある程度の地位を得ている。



 その為、紗智を守るのに、今はこの立場の方が都合がいい。

本当は殺してやりたいが、今殺すと、紗智と俺が疑われ、教会に

殺される。もしくは捕らえられて、変態に飼われる可能性が高いため、

今は、こいつの殺害を実行できない。


そんな事を考えながら、今日の任務を終えた

紗智が待っているため、急いで帰る


「おか…え…り」


「ただいま。紗智」


 いつも通り紗智が出迎えてくれた、紗智がこんなに早くあの状態から、

回復したのは理由がある。

 

 その理由は、俺が…少しずつ、本当に少しずつ紗智に固有を使っているからだ。初めは悪い事を早く忘れてほしい。そう願って固有を使った。

正直、効果はあまりないと思っていた。

しかし、それを二か月ほど続けていたある時、

紗智が、少しだがまた話せるようになっていた。


 それからと言うもの、紗智の精神に影響が出ないように毎日少しずつ

固有を使っている




医者によれば、この調子で回復して行くなら、あと半年ほどで治ると言う



早くまた元気な紗智と話したい





書き忘れてたのですが。葵は、紗智に固有をかける以外にも、

無意識に自分にも使っています。

Aランク以上の固有の効果は解除しない限り死後も継続します

具体的には、葵が生きてきた中で、紗智に対する愛情以外のすべての

過去の感情や出来事、記憶について、どこか他人事のような、

物語の一場面のように感じる効果です。

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読者の方が思っているよりモチベ向上になるので、面白いと思ったら

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