第22話 葵の過去1
俺達は、奈良県のに住んでいるAランクの両親から生まれた
俺はAランクの固有が二つで、妹の紗智は
Sランクを超える固有を持っていた
両親は喜んだ「これなら教祖様のお役に立てると」言っていた、今思えばこの時点で逃げるべきだったのかもしれない
俺たちは教団の施設に預けられた。
ここでは教団の役に立つ子供を鍛えるための施設だ
俺たち兄弟はここで育てられた。この時の俺たちは俺が八歳で、妹が七歳だった。
まず朝起きたらご飯を食べ戦闘訓練をして、それが終われば基礎的な体力作り
その後は教団が如何に素晴らしいか、教祖様が如何に偉大かそんな事を教えられた。洗脳教育だ。今思えば、こんな糞みたいな生活でもこの時までは楽しかった…
…そう、この時までは。
「葵君、紗智君、君たちこの前の検査、風邪になってできてなかったでしょ
今日の午後再検査するから、ここにきて」
そう言って先生が渡してきた地図には、普段は僕たち子供は入ってはダメと
言われている場所だった
お昼ご飯を食べ終わった後、先生が言っていた場所に行く
普段子供が来てはいけない場所の中は、薄気味悪かった
「お兄ちゃん怖いよ」
そう言って、服の裾を引っ張る紗智と一緒に目的地に着いた
そこでは、白衣の知らない人たちが待っていた
「先生その人たちは誰ですか」
「教会本部の方で固有について研究している方達よ。
失礼のないようにね」
「多少の事はいいですよ。やぁ、君が葵君でそっちの君が紗智ちゃんかな
君たち二人には、すごい事が出来る可能性があるんだ。そこで君たちの
体の中にある物を調べたくてね。なに、検査のために注射をして、少量の血
をくれれば良い。ちょっとチクっとするだけだから。」
そう言って僕たちは血を取られた
本当に少しチクっとしただけだったので、なんだ、これだけか心配して損した
この時はそう思っていた
翌日、目覚めると僕と紗智は、知らないベッドで寝かされていた
「やあ!起きたかい、君たちの血から僕の想定していなかった物が出てきて
しまってね。今、本部は大騒ぎだよ。転移者の子孫がまだ生きてた。ってね」
この人は何を言ってるんだ?
転移者?誰の事なんだ?
その子孫だと何か問題でもあるのか?
「転移者の子孫は、ウチでは殺すことになってるんだ、
でも今回上の一人が、さすがに子孫だからと子供のうちに殺すには
もったいない。って言ってね。そこで、一人は研究・実験用として、もう一人は諜報要因として教育することになったんだけど、君たちはどっちがいい?」
意味が分からなかった
俺たちのどちらかが実験される?なぜ?転移者の血を引いているのが
そんなにいけない事なのか?僕たちは、いったいどうしたら…
そう思っていると紗智が喋った
「私が研究用になる。だからお兄ちゃんを諜報にして」
「待て紗智…「わかった紗智ちゃんはそれでいいんだね」
そうして紗智が研究役になることが決まった
俺が止められなかったから
葵 紗智
固有 固有
・認識改変A ・英霊召喚80%
・隠匿A
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