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君と世界がマワル時  作者: A1n_06
学園編
12/52

第11話 入学試験


侵攻歴三十四年三月二日


今日は待ちに待った入学試験

僕、四条蓮しじょうれんは、この固有学園の門をくぐり感傷に浸っていた。

固有の鑑定をしてから約五年、オンライン授業に移行することになり、結局小学校では友達ができなかった

(僕の立場的に本当の意味での友達はできなかった可能性はあるが)


この五年で顔は母親似、身長は父の遺伝子を感じる170㎝まで育った

あと言っていなかったが、父方の祖先に外国人がいたらしく僕の髪は浅栗色だ。

お父さんがハg…スキンヘッドだったため、僕は気づいておらず幼い頃初めて鏡を見た時はびっくりした


それはともかく、この学園に前世での中高一貫校と同じ時間過ごすのだ。友達百人欲しい!だなんて、贅沢なことは言わない。せめて親しい友人が一人か二人欲しい

ボッチは嫌だ!


そんな事を考えていると、試験会場の窓口についた。

そこで、書類にまとめた固有の情報を窓口の人に渡す。

どの科が希望なのかもここに書いてある

どうやら、固有の使い方別に試験会場が違うらしい。



 この学園には大まかに四つの区分がある。



 まず『サポート科』

これは鍛冶、錬金術、薬剤調合、ポーション生成などの後方支援が主な仕事の者たち



 次に『物理戦闘科』

これは剣や槍などをメインにし魔力で強化するような戦闘スタイルの者たちだ



 『魔術戦闘科』

これは僕も持っている魔術出力強化や魔力無限などの。魔術に関するものが強化される固有を授かった者たち



 最後に『特殊戦闘科』

これは魔術や物理、サポートなどの事もある程度できるが戦闘能力の高い固有を持った者たちの四種類に分かれているため、学園に能力の開示を求められた。


 開示した情報は学園の教職員しか閲覧することはできず、教職員も緊急時と今回の入学試験の時のみ閲覧でき情報をメモに取ることも禁止されている


僕の固有は、何もわかってない「???」以外、魔術特化だからと魔法戦闘科に案内された


案内された場所は校庭だった

ここで魔術の知識と練度、魔力量、魔力操作、最低限の近接などを計測すると言う


 まず魔術の練度だ、番号順に呼ばれていく、僕は228番なのでだいぶ先だ。

 この学校には毎年魔術戦闘科だけでもだいたい1500人。全体だと7000人ほどの受験生がいると言う。なので一日で一科目250人、全ての科を合わせると一日で1000人ほどの試験をしている。今日は五日目だ


 その中で入学できるのは一つの科60人、全体で240人と入学の倍率は約29倍だ。

そんな事を考えている内に順番が来た、二十人ずつで順番にやっているので想像より早かった。


「次、220番から240番」


そう言われたので白線の所まで移動し、その上に立ち前を向く

おそらくこれは、知識の試験だ。

ならばこの試験は、どんな場面が想定されているかを考える。


ここから人型の的までの距離はだいたい20m。

この試験での想定はおそらく、物理系統の固有持ちと相対した時を想定した物。ならば、大魔術に分類されるランクA以上の魔術のごり押し。もしくは、早い魔術での牽制。そもそも、Aランク以上の魔術はまだ使えない為、現段階の最適はスピードが出て、尚且つ威力がある魔術。


魔術を使う方法は二つある。

一つ目が、魔力だけで魔術を作る方法。これが一般的なものだ。


二つ目が、周囲の物を媒介にして魔力で形を整えて魔術を作る方法。

これは難易度が高いが、魔力の消費を抑えられ。魔術の生成スピードが早くなる。

低ランクの魔術だと、弾幕のようにできるのも魅力的だ。

欠点は、Aランク以上のでは、そもそも周りにある物を使うタイプの魔術が少ないため、高ランクな魔術ほどあまり使わないぐらいだ


僕は、一つ目の方法で、固有による無限の魔力によるごり押しをしても良いのだが、

今回は、おそらく知識の試験だ。ならば、問われているのは一般的な魔術師が物理系統の固有持ちに対してどのように対抗すればよいか。これだと思う。



 ならばと、二つ目の方法を使う

 二つ目を使うなら、魔力を変換する属性はスピード的に、光、風、水、の三択。

 その中でも光は強力だが、もし周囲が夜の場合、二つ目の方法だと威力が半減してしまう。となると水、風の二つになる。その二つだと水の方が威力が高い。


そう考え僕は魔術のキーワードを頭中でを思い浮かべながら

並列思考を使い、二つ同時にDランク水属性の魔術を放った


『『ウォーターカッター』』



ジュッ


魔術が当たった音が聞こえた

高圧洗浄機の水をもっと早く、大きく、重くしたそれは的である人形の足と頭を削っていた。その光景に周囲が騒がしくなる中、試験官が言った


「試験中だぞ!わかってんのか!それともなんだ今すぐ失格にされてえのか?」


それだけで試験会場はシンと静まり返り

次のグループが終わると別の試験に移った

僕は固有の関係で魔力量の試験は免除されているので、あとは魔力操作と近接戦だ

近接戦は、近寄られた時や魔力が無くなった時を想定した物の二つがあるのだが、そもそも僕には固有の効果で魔力切れの概念がないので、近寄られた時の魔術を絡めた近接格闘術の方だけで良い。そうやって頭の中を整理していると声がかけられた


「なぁ、なんでお前は魔力量の試験をしてないんだ?お前の組はもう始めてるぞ」


そう声をかけて来たのは243番の子だった


「ああ、僕はね、固有の関係でこの試験をしなくてもこの試験を突破できるようになってるから。だから試験をしてないんだよ」


「へーそんなこともあるのか「240から250番」悪い呼ばれたわ。お互い、入学出来たらまた話そうぜ」


そういって彼は魔力量の試験をしている









その後、すべての試験が終わった

近接もやったが、やっぱり本職には勝てないと思い知らされた

並列思考で片方で魔術をもう片方で体術をして何とか張り合える

そんな感じだった、おそらくいい順位だと思う




四月からの学校生活が楽しみだ


















四条蓮しじょうれん

固有

・魔力無限S

・並列思考A

・魔術出力上昇D

・???65%


読者の方が思っているよりモチベ向上になるので、面白いと思ったら

ブクマと☆評価をください。マジでお願いします(強欲)

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