風の国
名防省へと攻めてきた、堕天使ルシファー。その目的は、戦争のGネームを持つ。少年ヨルを奈落十三印へ、勧誘すること。
一方その頃、ヒロとネルは、人間界へと降りていた。
「ここが、ヨルが言ってたところか…」
ヒロたちは、ヨルが謎の男にリトを攫われた街へと来た
「し、しかし、とんでもなくデカい街だな…」
ヒロたちが街へと入ろうとしたが、上から、巨大な斧が落ちてきた
「うぉッ!!な、なんだこれ!!」
ネルが、上へ見上げると、30m越えの巨大な男二人がヒロとネルを見ていた。
巨大な男二人の顔は暗く見えずらかった
「何の用だ?」
二人は、同時に喋った。まるで、せーのと、タイミングを合わせたかのように一致していた。
「ここに、俺の友達がいるかもしれないんだ!!」
「かもしれないとはどういう意味だ。旅の者か??」
「いや!違う!!なんか、変な男たちが来なかったか?異様なオーラのやつら!」
その言葉に巨漢の男たちは、見つめあった。
「兄弟。来たか?そんなやつら」 「知らないな」
二人は同じ言葉を、互いに聞きあった。
「嘘だろ…?ここに、来たはずなのにな…」
ヒロは、頭を掻いた。
「あ、そういえば、俺ら一か月と二日前に、南極へ旅してたよな?」
男たちは、互いに顔を合わせた
「そういえばその時に、変な奴らが、来たっていうのは聞いたぞ。」
「それだよ!!多分そいつらだ!!」
「…なるほどな、分かった。入ってもいいぞ。」
そうして二人は、巨人二人に、入国を許可されることとなった。
「とりあえず、来てみたは良いものの…どーすればいいんだよー!!」
と、ヒロが叫ぶと目の前に、男が出てきた。
「何か困っていることでも?」
「人を探していて…」
「ほう…では、こちらへと来てください。」
男は、二人を連れて、街の奥へと進んだ。男の名は、キャスというらしい。
見た目は、タキシードに髭を伸ばした。イケオジという感じであった。
「さて…着きましたよ。」
キャスがそういい、二人は、前を見ると
「お、お城!?」
キャスは、二人を、お城へと連れてきたのだ
「兵士よ!こいつらを捕まえろ!いや!殺すんだ!!」
そうキャスが言った
「は、はぁ!?聞き間違えだよな?今、殺すって?」
その瞬間、二人は、後ろから、兵士に倒された。その瞬間に、ヒロとネルを囲むようにして、兵士たちが立っていた
そして、全員が両手を前に出し、風を出した。兵士たちの中心には、竜巻のような、暴風が巻き起こっていた。
暴風のはずなのに、ヒロたちは身動きが取れない。それどころか、そのまま風に、押し殺されてしまいそうであった。
「や、やべぇぞ!!こ、このままじゃ、本当に死んじまう!!」
兵士たちは風を飛ばしてくる。そんなSネームなのだろう。
石なども、飛び交い、血だらけになっていた。
「こいつら…一人一人の練度がすごいな…風の一本一本が、お互いを邪魔しないように、飛んでやがる…
このままじゃ、本当に、死んじまうぞ!!」
「嘘だろ…俺らが何したんだよ!!声を出したところで、聞こえるわけないし…あ!そうだ!」
ヒロは、何か思いついたかのように、右手を、空に挙げた
「はぁ…はぁ…右手を上げれた…よし!出てこい!青龍!!」
その瞬間、ヒロたちを取り巻く、竜巻をも、囲うような巨大な青い竜が出てきた。
「む…!?あれはもしや…竜神様ではないか!?」
キャスは、竜巻の中から出てきたことに、驚いた
「りゅ、竜神様!!やはり、実在していたのですね!!」
「今すぐこの攻撃を止めさせろ…そして、中のガキどもを助けるのだ…」
青龍はこき使われて、キレている様子だ
「は!承知いたしました!皆の者!!今すぐに侵入者への、攻撃をやめるんだ!!」
キャスの一言に、攻撃は止まることとなった
「はぁ、はぁ、死ぬかと思った…」
「おい、君たち!!なんだったんだ、今のは!?まるで、君たちを守るかのように…!!」
「青龍のことか!?あいつは、俺のペットだぜ。」
その言葉に、青龍が反応した
「おい!誰がお前なんかの、ペットになった!!ぜってーなってやらねえよ!」
「おお!まだ、右手にいたのか!?」
「まぁまぁ、喧嘩すんなって…」
ネルが、二人を止めようとした
「ネル!貴様もだ!!お前なら、あの中から、逃れることが出来たであろう!?」
「まぁまぁ…」
「な、なんだ、この小僧達は…?なぜ、竜神様と一緒にいるのだ…?」
キャスは、戸惑いながらも、ヒロたちをお城の中へと入れた
「失礼します。国王様…!」
「入れ」
「先ほど、門番である、チベット兄弟から不審者の通報があったのですが…彼らを生かすこととしました…」
キャスは頭を深く下げたまま、伝えた
「はぁ!!??何をしているのだ!!ここに、たどり着くことができる者などおらん!!海の国などからの刺客だろう!?」
国王は、怒号を上げ、キャスに言葉をぶつける
「で、ですが、国王様…なんと、彼らは竜神様を身に宿しております…」
「なんだと!?竜神様…、その者を、すぐにここに連れてこい!!」
興奮したような声で言った
「お、お言葉ですが、国王様…彼らはもうこの部屋に入っております…」
「はぁ!?どこにいるのだというのだ!!」
「上です…」
キャスは、上を指さしながら、言った
そして、国王が天井を見ると、シャンデリアにぶら下がっている、ヒロとネルが居た
「俺の、子供の幼少期を思い出すな…!!」
と、楽しそうにヒロが言った
その一部始終を見ていた国王は怒鳴った
「降りてこい!!!」
二人は正座して国王の前に座っている
「…で、こいつらが竜神様と、どのような関係にあるというのだ…?」
「ほら!小僧!さっきみたいに、出してくれ!」
「お、おう。わかったよ」
そして、ヒロは、目を瞑った。
「…………」
数十秒経っても、ヒロは動かない。
「ん…何もないが…?」
「も、もう少しだと思います…!」
キャスが焦った様子で言った
「お前ら…嘘だったら、分かってるよな…?」
「はい!!」
キャスは、ネルたちの方に駆け寄り、ささやいた
「おい!早くしろ!!そうじゃないと、大変なことになっちまう…!」
数分経ったが、ビクともしないヒロに、ネルが小突いた
「お、おい!早くしろ!」
そして、目覚めたヒロは焦っている顔で、ネルの方を見た
「やばい…青龍怒っちゃったっぽい…だから出てこないってよ」




