戦争大臣!!
環境大臣の横に立っていたヒロは少年が帰っていく姿を見守っていた。そして、環境大臣に聞いた
「いいのか?あいつをこのまま返しても。
この後のことはどうするんだ?」
環境大臣は少年を見たまま答えた
「それはあの子が決めるんだ。だけど、俺は確信してる。
あの子は正しい道を選ぶことが出来る。」
少年が名防省を離れて、数分後。
少年は近くの森で、泣いていた
「なんで、なんで俺みたいなやつにみんなは優しくしてくれるんだ⋯」
そして、少年は胸ポケットに入っている写真を取り出して見た
それはリトの写真だった。
「リト⋯戻ってきて⋯元気に生きてよ⋯」
そして、少年は自らの手を銃に変えた。
そして、銃口を自らの顬へと当て、引き金を引こうとした
「カチャ⋯」
その時、視界が真っ暗になった。
「あぁ、俺は勇気を出せたんだな⋯」
そのまま、目を瞑ろうとした時、
―――視界の闇が、ゆっくりと柔らかな光に変わっていった。
その光の中から現れた二つの人影。輪郭がぼやけながらも、少年にはすぐにわかった。
「……お父さん……? お母さん……?」
胸が締め付けられる。何度も夢に見た、もう二度と会えないはずの二人の姿。
父は静かに歩み寄り、少年の肩に手を置いた。
「ヨル……お前は、生きなきゃいけない」
低く温かな声。その響きは、幼い頃から変わらなかった。
「でも……俺は……何もできなかった……だから全部失った……」
ヨルは俯き、唇を噛んだ。
母がそっとヨルの頬に手を添える。
「失ったからって、これからまで捨てちゃいけないわ。あなたを信じてくれる人が、まだいるの」
ヨルの瞳が揺れる。
父は続けた。
「必ず、お前を分かってくれる人がいる。傷ついたお前を支えてくれる仲間がいる。……俺たちはもう傍にいられない。でも、その人たちが、お前を支えてくれる。それが誰かはもう分かっているだろう」
母も微笑んだ。
「あなたが生きて、笑ってくれるだけで、私たちは幸せなの。だから……行きなさい、ヨル。もう二度と、自分を傷つけないで」
涙が頬を伝い、銃はゆっくりと地面へ落ちた。
「……行くよ……俺、行く……」
光がさらに強くなり、二人の姿は少しずつ霞んでいく。
父は最後に一言だけ残した。
「お前を1人残してしまったこと⋯!
とても、後悔している。今までよく頑張ったな。
お前は、俺たちの自慢の息子だ!」
母はその手を振りながら、優しく囁いた。
「ずっと、愛してるわ」
光が消え、再び森の景色が戻ってきた。
ヨルは胸に温もりを残したまま、涙を拭い、ゆっくりと名防省の方へ歩き出した。
―――森を抜ける道は、夕焼けの色に染まっていた。
足取りはまだ重い。それでもヨルの胸には、先ほど感じた温もりが残っている。
(……父さん……母さん……)
その声が、まだ耳の奥で響いているようだった。
名防省の門が見えたとき、胸が締めつけられた。
ほんの数十分前、自分はここから逃げ出した。もう戻ることはないと決めて。
だけど、今は違う。
大きく息を吸い、門をくぐる。
中に入ると、環境大臣がこちらを振り返った。驚きに目を見開き、すぐに柔らかな笑みを浮かべる。
「……戻ってきたか」
「……あぁ」
ヨルは視線を逸らしながらも、真っ直ぐに答えた。
その背後から足音が近づく。振り向けば、ミカがこちらを見ていた。
背中の羽が夕日に照らされ、淡い光を放っている。
「あんたの事、ゼン(環境大臣)から聞いたわよ。
これからは、私を母親だと思いなさいねっ」
その声には、安堵と、ほんの少しの涙の響きが混じっていた。
ヨルは一瞬、言葉を詰まらせる。
「……俺なんか……」
「あなたは“なんか”じゃない」ミカが一歩近づく。「あなたは、あなたでいいの。ここにいていいのよ」
胸が熱くなり、言葉にならなかった。
環境大臣がにこりと笑う。
「ほら、お前が居るべき場所がここにはある。さぁ行こう」
ヨルは小さくうなずき、強く拳を握った。
そして心の中で、再びあの二人に誓う。
(……父さん、母さん……俺、もう逃げない。絶対に)
その瞬間、夕焼けの空を一陣の風が吹き抜けた。まるで二人が背中を押してくれたかのように。
――こうして、ヨルは新しい名防省の仲間として歩き出した。
その瞳には、先ほどまでの迷いはもうなかった。
世界中の人が同じことを感じていた。
戦争大臣の就任だ。約60年間の空席だったが、
今ここに、着任された
名防省の兵士たちは、最初は不信感があったものの
環境大臣や平和大臣の熱弁による司会によって
歓迎されることとなった。
戦争大臣は環境大臣に凄く懐いており、とても仲が良い
二人はいつでも一緒におり、互いに信頼関係が築かれていた
その頃には、戦争大臣はみんなと同じように、仕事をしたりしていた。
ヒロなんかとも、事件を解決したりと、楽しんでいた。しかし、なにか、奇妙なことがあった。
それは成長スピードだ。この前までは、ヒロよりも、年下のような見た目だったのに、今では、ヒロよりも
年上のような見た目になっていた。ヒロは、ヨルにそのことを言ってみた。
「た、確かに…なんでだろうね?俺が特別な存在だから?」と、どや顔でヒロに言っていた。
その後、ヨルにリトのことを聞いた。なぜ、リトと一緒ではないのか?そしてリトは今どこにいるのか?
ヨルはある男にずっと勧誘されていたことを伝えた。その男と初めて会ったのは、あの日N.S.cityで暴走した時。
その男に、自分がGネームを持っていて、そのGネームの名前を教えたのはその男らしいのだ。
それからも、その男は、「我がチームにお前は必要不可欠だ!!」といい、何回も来ていたという。
そして、事件は起こったんだ。それはあいつが勧誘に来た三回目の時。その男の仲間は、五人ほどに増えていた。一人一人から、禍々しい雰囲気が漂っていたよ、
そして、その男はこう言った「仲間になる気にはなったか!?戦争!!」
俺はもちろん「ならないって言ってんだろ!!」って言ったんだ。そしたら男は笑った「何度来ても、これじゃあ、埒が明かないな…」
そう言ったんだ。その瞬間俺は気絶したかのように、目の前が真っ暗になった。
起きた時には、周りには誰もいなくなっていた。多分、リトはそいつらに誘拐されたんだ…
それ以来、そいつらは俺のところに来なくなったんだ。多分、取り返してほしければ、仲間になれって言いたいんだろうな…
でも、俺は、そいつらに勝てるとは思えなかった。それほど、異様な空気がそこにはしてんだ!!ごめんよ…!リトを助けられなくて!
そういったが、ヒロはもう隣にはいなかった。少年は、追いかけようとしたができなかった。自分の情けさに公開していた。
そんな時、アラームが鳴り響いた
「大臣様!!南の方角に巨大な生物が発生しました!!
恐らく、魔界の生物かと!!」
「魔界の入口が空いたのか!?なぜだ!!国王様が危険に晒される!早急に現場へ向かえ!!」




