平和大臣
1人取り残された破壊大臣ばつぶやいた
「あいつがヒロか⋯まったく。先代はろくなもんを産みやがった⋯」
そう言い、破壊大臣は部屋を後にした
ミカは隣の部屋から出てきた、ヒロに話しかける
「あんた、中々いい反応速度だったわね。でも、あの人に、無礼は働かないで!」
ヒロはミカに聞いた
「あの人は何者なんだよ!」
「あの方はこの名防省が出来て2000年になるんだけど、出来た時から破壊大臣として、務めていらっしゃるのよ」
ヒロはその事を信じられなかった
「に、2000年!?そんな前から生きてんのかよ!?」
「正確には、名防省が出来る前から、世界中で噂の絶えない方だったらしいわ」
ヒロはその言葉に驚きが隠せなかった。
「あいつなら、何か知っているのかもしれない⋯」
そして、それと同時に、故郷を襲った犯人を探す手掛かりになると思った。
そして、時は経った。
その日も3人は国王の部屋の前で、犯人とやらを待っていた。
すると、次の瞬間――
「グホォ!!!」
窓ガラスが割れるような音と共に、国王の部屋の中から、叫び声が聞こえた。
まるで、誰かに攻撃されたような声だった。
3人は、扉を蹴飛ばして、中に入った。
すると、そこには口から血を流した国王の姿があったのだ
その様子を見たミカは、直ぐさま国王の元へ走った。
「国王様!!どうなされたのですか!!!」
国王はその言葉に反応をせず、ずっと、クローゼットの方を見ていた。
ミカが国王の目線の先を見ると、体から銃が生えた
少年が、壁にめり込み倒れていた。
そして、ヒロも少年に気づいた
「あ!あれは、リトと一緒にいた少年⋯!」
相当の力で弾き飛ばされたのだろう。壁は割れ、少年もぐったりしていた。しかし、リトという言葉には反応を示した。その時――
「リト⋯リトォオオオ!!ごめんよぉおおぉおお」
少年はいきなり泣き叫んだのだ
ヒロは泣きながらリトに謝っている少年に違和感を感じた
「お、おい!なんで、リトに謝ってんだよ!?」
少年は何かを思い出したかのように、泣き始めた
「俺が⋯俺が守ってあげられなかった⋯!!」
ミカはヒロと少年の話を遮り、叫んだ
「国王様になんてことするのよ!泣きたいのはこっちに決まってる」
少年は泣くのをやめ、国王を睨んだ。
国王と少年以外はその2人が睨み合っているのを気づけなかった
そして、少年は怒りの籠った声で話し始めた
「俺は、そいつ(国王)の悪事を知っている⋯!
そいつは嘘つきの最低のやつだ!!!」
その言葉にヒロと平和大臣は呆気にとられた
「あんた何言ってるの?そんなわけないでしょ?
馬鹿にするのも大概にしなさい!!」
しかし、破壊大臣だけは驚いたような顔をしていた
そして、平和大臣は笛を吹いた。
「あんたのことぶっ殺してやるわよ!」
ミカが笛を吹いた瞬間、ミカの後ろに古代ローマ人の様な服装をし、目隠しをしている、巨大な石像のようなものが出てきた。
大きさは、2、30メートルはある。
そして、ミカが笛を吹くと、それに連動するように石像の右腕が動き、そのまま少年を窓から外に出してしまった。
そして、ミカも一緒に外に出た。
「国王様を侮辱した罪は重いわよ⋯」
少年は真顔でミカを見ていた。まるで、効いていないような雰囲気だ
「あんた⋯あの国王がしていることを知らないのか?」
ミカは少年の言葉に聞く耳を持たない。
そして、また、1回。2回と笛の音色を鳴らす。
すると、少年の後ろから巨大な石像の山羊が少年に体当たりしてきたのである。そして、少年はそのままミカの目の前まで吹き飛ばされている。
ミカは1度だけ鳴らした。すると、石像が猛スピードで
拳を振り下ろした。
「ドガァアアアアン!!」
その轟音と共に拳は少年を殴っていた。
しかし、その瞬間。石像の拳は粉々になってしまったのである。
そして、少年はミカを睨んだ
「テメェなんかが、俺を殺せると思ったかァ!?」
ミカの石像は壊す度に地面に落ちた石がまた拳に戻っていく。
壊すことは不可能である
少年はそれをお構い無しに、ミカの方へ突進しようとする。
しかし、石像がそれを止めようと、素早い速さで攻撃するが
少年はそれを全て破壊する。少年の銃はコンクリートをも壊す勢いだ。
「フハハッ!!こんなもんかァ!?Gネーム!!」
そしてそのまま、攻撃を止めることはなく、ミカの体に何万発もの銃弾を当てようとする。しかし、ミカはそれを全て避けた。
しかし、少年は口からも銃を出すことができ、それに気づけず
銃弾を、胸に撃たれてしまった
「グハッ⋯!!こ、ここまで、強いとは⋯!」
そして、少年はトドメを刺そうとした。
「ハァ⋯ハァ⋯、最後にあの国王の悪事をお前に伝えてやる⋯
それを聞いたあとでも、尊敬できるなら、してみろ!」
と、言い放った、次の瞬間――
少年の体は、粉々に砕け散った。
国王を保健室に運び、終わったヒロ達はその一部始終を見て驚いていた。
「な、何が起きた⋯!?」
破壊大臣はそれを見て、確信した
「やはり⋯!国王には、何か秘密があるはずだ⋯!」




