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神の名を求めて  作者: ササン木
神界編
40/51

ヒロVSメルヘイヤfinal




ヒロはエイからの攻撃をモロニ喰らい、血だらけになっていた。

しかし、ヒロは血だらけになりながらも、右手をエイに向けた。


エイはその姿を見て嘲るように笑った

「まだ、やる気か…勇気だけは一人前だな…そんなお前に俺の最強の技で〆てやろう…」

と、エイが言うと、


氷獄天穿(ひょうごくてんせん)!!!!」

天が真っ黒になり、巨大な剣が出てきた。


「この技は、地をも切り裂く刃だ。」

エイはヒロ見て、そのまま、腕を振り下ろした。


「くそぉぉお!!!」

ヒロは右手を伸ばし、剣を掴み止めようとした。


氷の刃と、伸びる龍の右腕が激突したその瞬間——


「……もうよかろう」


その声は、まるで雷鳴のように、そして老木のように、静かに二人の間に響いた。

気づきば、二人の大技が、ぶつかったはずなのに、それすらも無くなっていた


ヒロとAの間に、氷床をせり上がらせるようにして、黒く輝く大甲羅を背負った玄武が姿を現す。

その背に立つのは、ジロであった。


「ジ、ジロ……!」


ヒロの目が揺れる。


Aの表情にも、一瞬の動揺が走る。


「……なぜ今になって、出てくる…!!静かに見ておけばいいものを…」


ジロはその声に少し、頷いた。


玄武が一歩踏み出すたび、大地が振動する。

冷気を割って草が芽吹く。


「エイ、おぬしは今でも立派なメルヘイヤよ。だが、その目から、“心”が消えてしもうた。冷たさが強さではない。氷の奥にある痛みから、目を逸らしとる」


「……違う。師匠、あなたは何もわかっていない!」


エイが叫ぶ。


「“心”では、誰も守れなかった! 弟を守ることも! 仲間を失った夜も、あの氷の中で、俺は凍えていたんだ!」


ジロの目が細められる。


「……それでも、ワシはおぬしを見捨てんかったぞ。ヒロと同じようにな」


エイの顔が苦しげに歪む。


ヒロが小さくつぶやいた。


「……俺たち、同じ師匠に……」


ジロはゆっくりと、二人を見渡す。


「おぬしらは、双子のようなもんじゃ。片や光、片や影。どちらもワシの弟子。どちらも、大切な……孫のような存在よ」


そして、氷を軽く叩く。


「この戦い、ここで終いにせんか。戦いとは、相手を倒すことではない。“想い”をぶつけることじゃ。おぬしらは、もう十分それをやったじゃろう」


静寂が流れる。


エイが、拳を震わせる。


「……俺は、間違っていたのか……?」


ジロは頷かない。ただ、優しくこう言った。


「間違いなど、誰にもわからん。ただ、選んだ道の先で何を守りたいか。それだけを忘れるな」


エイの瞳から、氷のような冷たさが、少しだけ溶けた。


こうして、三人のメルヘイヤの運命は再び交わった。

それは、争いではなく――絆を取り戻す戦いの、はじまりだった。



そして近くの街の宿へと移動した

「じゃあ、僕は妹と一緒に家族の元に帰ることにします。」

エイは今までの行いを反省し、親の元へ戻ることにした。


「あ!ネル君によろしく言っておいてね…今は疲れて寝ているようだけど…」

エンの顔はどことなく明るくなっているような気がした。


「あぁ、伝えておくよ。」

ヒロは疲れているのか、一言だけ発した。


「お前の活躍、期待しておるからな。エイ…」

ジロは久しぶりに見た、弟子の成長に感動していた。


「これからは、仲間を大事にするよ。ヒロを見習わなきゃな。へへ」

そういい、エイはヒロの頭を撫でて、後ろを振り返り、歩き出した。


「あの二人を見ると、温かくなるな。エイとエン。名前の通り、永遠に続いてほしいよ。」


そして、数時間後。ジロは帰っていた

「エンちゃあああん!!なんで俺に何も言わずに帰っちゃうんだよぉおおお!!!」

ネルはエンがいなくなっていたことに泣き叫んでいた。


「お前が寝てたからだろぉ」


「じゃ、じゃあ起こしてくれてもよかったじゃんかよぉ…」


「知らねーよーだ」


「ヒロのケチ!!!」


そのまま、二人は寝てしまった。



神界のどこか―


???「国王を殺すぞ…準備はできているか!」


部下たち「おっす!!!」



その数時間後。名防省にて


「国王様!!こんな手紙が届きました!!」

名防省の兵士が焦りながら入ってきた


「どうした?どれ、見せてみろ。ふむ…な、なんだこれ!!!」

国王はその内容を見て、驚いたようだ


???―「どうしたんです?」

そこに、羽を生やした、女の人が入ってきた。見た目は、神界でもとても目立つほど、神聖な雰囲気を醸し出していた


「平和大臣様!!これなのですが…」


「こ、国王への殺害予告!!?」

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