ヒロVSメルヘイヤfinal
ヒロはエイからの攻撃をモロニ喰らい、血だらけになっていた。
しかし、ヒロは血だらけになりながらも、右手をエイに向けた。
エイはその姿を見て嘲るように笑った
「まだ、やる気か…勇気だけは一人前だな…そんなお前に俺の最強の技で〆てやろう…」
と、エイが言うと、
「氷獄天穿!!!!」
天が真っ黒になり、巨大な剣が出てきた。
「この技は、地をも切り裂く刃だ。」
エイはヒロ見て、そのまま、腕を振り下ろした。
「くそぉぉお!!!」
ヒロは右手を伸ばし、剣を掴み止めようとした。
氷の刃と、伸びる龍の右腕が激突したその瞬間——
「……もうよかろう」
その声は、まるで雷鳴のように、そして老木のように、静かに二人の間に響いた。
気づきば、二人の大技が、ぶつかったはずなのに、それすらも無くなっていた
ヒロとAの間に、氷床をせり上がらせるようにして、黒く輝く大甲羅を背負った玄武が姿を現す。
その背に立つのは、ジロであった。
「ジ、ジロ……!」
ヒロの目が揺れる。
Aの表情にも、一瞬の動揺が走る。
「……なぜ今になって、出てくる…!!静かに見ておけばいいものを…」
ジロはその声に少し、頷いた。
玄武が一歩踏み出すたび、大地が振動する。
冷気を割って草が芽吹く。
「エイ、おぬしは今でも立派なメルヘイヤよ。だが、その目から、“心”が消えてしもうた。冷たさが強さではない。氷の奥にある痛みから、目を逸らしとる」
「……違う。師匠、あなたは何もわかっていない!」
エイが叫ぶ。
「“心”では、誰も守れなかった! 弟を守ることも! 仲間を失った夜も、あの氷の中で、俺は凍えていたんだ!」
ジロの目が細められる。
「……それでも、ワシはおぬしを見捨てんかったぞ。ヒロと同じようにな」
エイの顔が苦しげに歪む。
ヒロが小さくつぶやいた。
「……俺たち、同じ師匠に……」
ジロはゆっくりと、二人を見渡す。
「おぬしらは、双子のようなもんじゃ。片や光、片や影。どちらもワシの弟子。どちらも、大切な……孫のような存在よ」
そして、氷を軽く叩く。
「この戦い、ここで終いにせんか。戦いとは、相手を倒すことではない。“想い”をぶつけることじゃ。おぬしらは、もう十分それをやったじゃろう」
静寂が流れる。
エイが、拳を震わせる。
「……俺は、間違っていたのか……?」
ジロは頷かない。ただ、優しくこう言った。
「間違いなど、誰にもわからん。ただ、選んだ道の先で何を守りたいか。それだけを忘れるな」
エイの瞳から、氷のような冷たさが、少しだけ溶けた。
こうして、三人のメルヘイヤの運命は再び交わった。
それは、争いではなく――絆を取り戻す戦いの、はじまりだった。
そして近くの街の宿へと移動した
「じゃあ、僕は妹と一緒に家族の元に帰ることにします。」
エイは今までの行いを反省し、親の元へ戻ることにした。
「あ!ネル君によろしく言っておいてね…今は疲れて寝ているようだけど…」
エンの顔はどことなく明るくなっているような気がした。
「あぁ、伝えておくよ。」
ヒロは疲れているのか、一言だけ発した。
「お前の活躍、期待しておるからな。エイ…」
ジロは久しぶりに見た、弟子の成長に感動していた。
「これからは、仲間を大事にするよ。ヒロを見習わなきゃな。へへ」
そういい、エイはヒロの頭を撫でて、後ろを振り返り、歩き出した。
「あの二人を見ると、温かくなるな。エイとエン。名前の通り、永遠に続いてほしいよ。」
そして、数時間後。ジロは帰っていた
「エンちゃあああん!!なんで俺に何も言わずに帰っちゃうんだよぉおおお!!!」
ネルはエンがいなくなっていたことに泣き叫んでいた。
「お前が寝てたからだろぉ」
「じゃ、じゃあ起こしてくれてもよかったじゃんかよぉ…」
「知らねーよーだ」
「ヒロのケチ!!!」
そのまま、二人は寝てしまった。
神界のどこか―
???「国王を殺すぞ…準備はできているか!」
部下たち「おっす!!!」
その数時間後。名防省にて
「国王様!!こんな手紙が届きました!!」
名防省の兵士が焦りながら入ってきた
「どうした?どれ、見せてみろ。ふむ…な、なんだこれ!!!」
国王はその内容を見て、驚いたようだ
???―「どうしたんです?」
そこに、羽を生やした、女の人が入ってきた。見た目は、神界でもとても目立つほど、神聖な雰囲気を醸し出していた
「平和大臣様!!これなのですが…」
「こ、国王への殺害予告!!?」




