神獣との修行Part.1
―ゴホっ
死ぬかと思ったーここどこだ!?
ヒロが溺れてから目を覚ますとそこは亀が何百匹もいる海の底の遺跡のようなところだった
―起きたか…
そこには、見覚えのある老人が座っていた
―ジローーー!!!!
そう。それは死んだと思われていた、ジロであった。ヒロは一目散に抱き着いた
―ま、まぁ待て待て。久しぶりなんだろうが、とりあえず離れるんだ
―あ、ごめん。でも、ジロが生きていたなんて!!
―なんでこんなとこ来た?
―もちろん、ジロに会いに来たんだよ!!
―なんで?
―神獣のことを聞きに来たんだよ。俺もメルヘイヤになったんだ。
だから、もっと神獣のことを聞きたくて!
―なるほどな…(やっぱり、こいつはさっき拾ったときに殺すべきだったか?)
―んー、なんかジロ雰囲気変わった?
―いや、大丈夫だ。少し考え事をしていてな。(さっきからこいつはジロに会えたなんて言ってるな。やはり、狙いは神獣か…ここで殺す。)
と、ジロはヒロに襲い掛かった
―え!!何すんだよ!!
ヒロはジロに押され倒れてしまった
―お前は神獣を盗みにジロのところに来たんだろ!!
―は!??ちがっ―
ジロはナイフを出し、ヒロに刺そうとした
???―おい!!やめろ!!
部屋の外から入ってきた老人がジロを蹴った
―え?ジロ!?なんでジロが二人??
よく見ると入ってきた老人もジロそっくりなのである
???―お、お前は!!ヒロじゃないか!!
三人は座って話すことにした
―すまん!ヒロ!心配をかけてしまって悪かった!
―ううん!ジロにまた会えたってだけで嬉しいよ!!
―俺も嬉しいよ!あ、ちなみに、こいつは俺の双子の弟のジャロだ
―ごめんな。まさかこいつの孫が来るなんて思ってなかったもんでな。
でも、ここがなぜわかった?こんなところたまたまではこれんだろう?
―青龍に教えてもらったんだ!
―青龍?あぁ、そういえばお前、自分をメルヘイヤだと言ったな?
―なんと!そうかそうか。どうりで、ここにたどり着いたわけだ。
青龍の試練をクリアしたとはな。さすがは我が孫じゃ!
―それより、こいつは自分の親のことを知っているのか?
とジャロが言った
―おい。今その話をするんじゃない。
ジロはジャロを睨んで、注意した。
―ヒロはなんでここまで来たんだ?
―あーそうだ!青龍に聞いたんだけど、ジロもメルヘイヤなんでしょ?
―あぁ。そのおかげで生き返ることができた。それがどうしたんだ?
―俺と青龍はまだ、完全に契約ができていないらしいんだ。
そこで、ジロに修行を付けてもらいたいんだ!
―…うむ。なんとなくわかった、さすがに、ここではできないもんでな
少し移動するぞ。ジャロはここで待っててくれ
三人はジロが普段住んでいる部屋の小さな扉を開け、洞窟を進んでいった
ジロの部屋は特別に空気が入っており、人間でも暮らせるようになっている。
―さっ。ここだ
二人は開けた洞窟に入った。そこには、深海にあるはずもない、植物や動物が暮らしていた。
―な、深海にこんなところがあんのか?
―あぁ。ここは、俺が一から育てた動物しかいない。ここで修行をやってもらう
―こ、こんなところで?
石畳に囲まれた静かな広場。空気は張り詰め、動物たちは静かに青龍を見ていた。そこは古代の修行場、「共鳴の環」。床から天井にかけて浮かぶ神紋がわずかに揺れていた。
ジロは、中心に立つ主人公と神獣をゆっくりと見回す。
「これから始めるのは、“同調戦舞”。ヒロと青龍が、完全に同じ動き、同じ呼吸、同じ心で舞う修行だ」
主人公は息を飲んだ。隣にいる神獣──ほのかに光る青のたてがみと金色の瞳を持つその存在は、静かに彼を見ていた。言葉は話さないが、眼差しだけで通じている。その姿に動物たちも、ヒロすらも息を飲んでいた。
「……やれるのか、俺たちに」
「それを確かめるためにやるんだろう?」と、師匠はニヤリと笑った。「ただし言っておく。この修行は、お前たちの“ズレ”を容赦なくあぶり出す。心が乱れれば、即座に反動が返ってくる」
「つまり、死ぬかもしれないってことだな」
「まあ、死ぬほど痛いくらいだろうさ」
神獣が、低く一声鳴いた。鼓動がすぐ横に感じられる。まるで、自分の体の中にもう一つの心臓があるような感覚だった。
「構えろ」師匠の声が鋭く飛ぶ。
二人は向き合い、同じ型を取る。左足を引き、右手を胸の前に構える──第一の舞、「月の型」だ。
「いくぞ」主人公が息を合わせるように言う。
神獣がうなずいた。その瞬間、二人の舞が始まった。
──が。
ザァンッ!
空間がねじれ、石畳の上に青白い光が走る。主人公の動きがほんのわずかに遅れた。
「ぐっ……!」
衝撃波のような痛みが全身に襲いかかり、主人公は膝をついた。息が上がり、肩で呼吸する。
神獣は鋭い目で、ヒロをじっと見ていた。
「合わせようとするな」
師匠の声が響く。
「えっ…」
「お前は“感じよう”としている。違う。“溶け込め”。意識を無にし、神獣と一つになれ」
「無に、なんて……そんな簡単に……」
「できないようならこの修行は、ここで終わりだな」
主人公は唇をかみ、もう一度立ち上がった。神獣が、そっと彼に近づく。額と額が触れ合う距離まで来ると、目を閉じて、静かに鼓動を響かせた。
──ドクン。
……ドクン。
時間が止まったようだった。主人公は目を閉じた。自分の心臓と、神獣の鼓動が交差する。その拍動の中に、わずかに“言葉にならない想い”が流れ込んでくる。
(……怖いのか。俺の心が)
神獣の想念が伝わってくる。
(だが、まだ信じてる。お前となら……)
「……よし、もう一度だ」
ヒロはゆっくりと立ち、神獣と横に並ぶ。息を整え、今度は何も考えずに、ただ感じた。
足が動く。腕が振れる。息が流れる。
空気が、重なった。
──一拍。
──一歩。
──一斉。
師匠の口元がわずかに緩んだ。
「……いいぞ。今の一手。あれが、同調の“入り口”だ」
少し、口調を変えてみました。
難しいですが頑張りたいです!!




