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憧れの幼馴染  作者: 佐々蔵翔人
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自分の都合で

その前に

年が明けて春を迎えた。和真かすまとしては学生寮を出る前に出かけられたらなと考えていた。社寮に入ることになるが、引越し時期と重なると何かと忙しいからそのタイミングだと出かけるのが難しいかなと感じていた。


その事をグループラインで送ると柚那ゆずなちゃん、実夢みゆともにならば3月の上旬くらいがいいね。早い年は2月下旬から咲くみたいだし、そのくらいに見頃になっていたら理想だねと話し合っていた。


アルバイトを終えてスマホを見る和真かずま実夢みゆからライン電話が数件かかってきて折り返し電話をかけた。何か言い忘れたかなと感じていた。


和真君かずまくん?急に電話かけてきてゴメンね。出かける日だけどひな祭りの日は予定空いてそう?その日、柚那ゆずなのお誕生日だから何かサプライズをしようと考えていてお互いに何か渡そうよ」


要件を理解し、ふとあることを考えていた和真かずま。小学生の頃はよくお互いの家でお誕生日会とかしていたが、柚那ゆずなちゃんがバレエを始めてから忙しくなって出来なくなり、メッセージが送れない時期もあった。決して忘れていたわけではない。


菜の花を見に行くのにお花を渡すのはどうかなと思いつつ、手紙と何か渡したいなと考えていた。生菓子だと早めに食べなきゃと急かすことになるしと色々と考えていた。


サプライズだから柚那ゆずなちゃんに直接聞けず、実夢に手紙と何を渡したらいいか電話で尋ねるとその考える時間が大事、決して高い物が欲しいわけでもないという煮え切らない答えだった。


食べ物だったら好き嫌いがあるだろうし、もしかしたらアレルギーがあるかもしれない。ネットを駆使して何をあげようかと探しているとかわいいトートバッグとハンカチのセットを見つけた。


お手頃価格で見つけたのが雑貨屋のオンライン。近所の店舗にあるか問い合わせをすると現状なくてその日に予約をすると店舗に届くのは出かける日のひな祭りの日になるらしい。だが、ちゃんと予約が取れてひと安心する。


電車で行くのか車で行くかはまだ分からないが、寄ってから合流をしよう。そうすればちょうどいいかなというのが和真かずまの策略だった。


男の和真かずまが見てもかわいいと思うようなトートバッグとハンカチ。この刺繍ししゅうが気に入って選ぶことにしたと誰に言うわけでもあと数日で出なければならない寮に戻っていた。


何かを買い忘れているような気がしているな、だが思い出せないまま部屋に戻ってしまった。そこで便箋びんせんと封筒がないことに気づく。ネットでどういうのがあるのかと検索をすると便箋びんせんと封筒がセットになったレターセットというものがあるとそこで知る。


シンプルデザインからキャラクターの描かれたもの、花柄のかわいいレターセットと色々な種類があるなと感じつつ何枚かスクショをしてさっき電話をした雑貨屋に行こうと決めた。


これなら電話をするタイミングでレターセットがあるかどうかを確認をしておけばよかったと後悔をしていた。お手紙にどんなことを書こうか考えていたら外は太陽が昇りはじめていた。

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