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憧れの幼馴染  作者: 佐々蔵翔人
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出来ること

何から何まで

女性講師の計らいによって今回、メンバー兼講師として活動をすることが決まった柚那ゆずなちゃんと実夢みゆ。その事は和真かずまにもライン伝えだが、知らされた。


相談に乗っていた身としては新興きぎ《しんこうきぎょう》で不安な気持ちはあるものの、用意をしてもらった場所があるならそこで頑張って欲しい気持ちもあった。


いつどこに呼ばれてもいいようにと柚那ゆずなちゃんと実夢はスーツ専門店に訪れていた。カッコイイ感じにするか、それともかわいい感じにするか話し合いしつつ試着を繰り返していた。


ピロンと柚那ゆずなちゃんのスマホが鳴る。


「日時決まったよ。場所は来週の日曜日、場所の住所は後ほど送るからそこに来て欲しい。当日はスーツだと堅苦しいから私服でいいよ。だからとびきりかわいい私服で来てね。心配しなくても来るのは全員女の子だからざっくばらんに気になること、聞いておきたいこととか考えておいて」


そのメッセージを見てスーツ専門店をそのまま出られる雰囲気ではなく、日焼け止めを買って外に出た。


とびきりかわいいとハードルを上げられて少し戸惑いつつ、当日何を着ていくかと話をする柚那ゆずなちゃんと実夢みゆ箪笥たんすに入りきらないくらい洋服があるものの、そのままアパレルショップを目指す。


いつも同じお店で買うのもいいが、たまには違うお店で新たな発見をするのもいいかも。面白いし、そういうのも案外いいかもしれない。


柚那ゆずなちゃんと実夢みゆ、お互いにかわいいと思って取ったのは水色で胸元にリボンの付いたワンピース。同じ服で着ていくのもいいが違う服で行こうとジャンケンをして柚那ゆずなちゃんが勝って買うことになった。


しばらくどれもかわいいと目を輝かす実夢みゆ。手に取ったのは白のブラウスにフリルの付いたミニスカート。寒そうな生地だが、かわいさにはやむを得ない、カイロでしのごうと決めてそれぞれ会計を済ませ、お昼ご飯を食べて帰る。


そして迎えた前日、自他共に認める方向音痴コンビで和真君かずまくんに付いてきてもらおうと実夢が提案をする。だけどいつも頼ってばかりではなくて自分たちで行かなきゃ。


当日早めに行こうと送られてきた住所に向かって電車を乗り継いで向かう。1時間くらい前に着く予定だったのに結局着いたのは5分前とギリギリで現地で女性講師と合流をした。


エレベーターでだんだんと景色が小さくなっていって目的の階に着く。そして案内をされたのは会議室のような場所。かわいいお顔にかわいいお洋服だねとそれぞれ握手を交わして席に座る。


事業計画としてはバレエの興行を行いながらバレエ教室で講師として未来のバレリーナに教えつつ、その子たちに頑張ればこれくらい出来るようになるという姿を見せて欲しい。


裏方のことは全てこちらでやるから自分の演技と未来のバレリーナたちに教えるのを尽力をして欲しい。印鑑を持っていなかったため、その場で契約とはならなかったが家族からの許可も得て再びサインと印鑑を押して正式に契約を交わした。

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