表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
憧れの幼馴染  作者: 佐々蔵翔人
81/104

コネクション

話し合い

同じ川崎星南女子大学かわさきせいなんじょしだいがくに通う柚那ゆずなちゃんと実夢みゆ。学校近くにあるカフェで今後について話し合っていた。


粉飾決算ふんしょくけっさんをしているならばもしかしたら不渡りもしている可能性もある。その中で自分たちが卒業をしてそこに身を置いていい物なのかと経営に詳しくないながらもこれはヤバイと分かるほどだった。


ならばどうするかと考えた時、自分たちで会社を設立してバレエ教室をやりつつ発表会や公演に参加するしようかと案が出る。文化芸術学部の柚那ゆずなちゃんと実夢みゆにとっては経営の事など何も知らないに等しいと頭を悩ませていた。


その時だった。

柚那ゆずなちゃんが中学まで、実夢みゆが高校まで通っていたバレエ教室にいた女性講師から柚那ゆずなちゃんのすまほに電話がかかってきて元気にしているか。これから先はとうするのかと聞かれていた。


聞くだけタダだしとスマホをスピーカーにした柚那ゆずなちゃん。今自分たちのいる現状を伝えた。するとその女性講師は元々経営大学の出身だという。


力になれる事があればと同じ大学出身で経営に関するプロやコンサルタントで働いている人に声をかけてくれるとの事だ。


通っていた大分おおいたのバレエ教室は経営難で別の人に権利が渡ってしまったと聞いて少し寂しい気持ちでいた。すごい他力本願なような気もするが、自分たちで出来ることも限られている。


柚那ゆずなちゃんと実夢みゆとしては卒業論文でバレエのことについて書くからそれを提出をしてその後に決まればいいかな。泰然自若たいぜんじしゃくの気持ちで待とうと話していた。


恩師でもある女性講師が自分たちの動いてくれる。たとえ師弟してい関係だったとしても数年も顔を合わせていないのにそこまでしてくれる事に頭が上がらない気持ちだし、失礼のないようにと気構えていた。


数週間が経ち、柚那ちゃんのスマホが鳴る。

柚那ゆずなお疲れ様。友達が脱サラして会社を設立したいと言っている子と経営コンサルタントしている子がいて今回の話をしたら快く協力をしたい。イベント会社として自分たちのバレエ教室を運営しつつ営業で全国各地に行こうってなって」


詳しく聞いたらメンバー兼講師としての立ち位置として迎え入れてくれることが決まる。


前もって新興企業しんこうきぎょうだから常に不安もあると思うけどそれでもよかったら。他の場所でって言うのなら気にしないで。昔からその子たちの中では会社設立を夢見ていたから。


自分たちのためにここまで動いてくれたのに断ってしまっては女性講師の顔を泥を塗ることになる。他にアテがない上、自分たちで会社設立から運営まで出来るはずもない。


せっかく船を持ってきてくれたのならばその船に乗るしかない気持ち。この船に乗らないという選択肢がなく、何かあれば女性講師と心中するくらいの気持ちでいようと決めた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ