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憧れの幼馴染  作者: 佐々蔵翔人
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ドキドキなお泊まり

前乗り

前期の結果が大学の専用ページで確認をすると全部取得出来ていたことに驚く。嬉しい気持ちもありつつ、後期ではどの講義を取ろうかなとサークルの先輩にアドバイスを求めていた。


その答えとしてとりあえず卒業するために単位を取るのか、それとも自分の受けてみたい講義を取るのかにもよって変わってくるよと反論出来ない言葉が返ってきた。まずは必要な単位を取るべく取りやすいものを中心に。それで卒業単位に達したら自分の受けてみたい講義を取ろうと決めた。


それを踏まえてパソコン上で履修登録りしゅうとうろくを行う。ちゃんと登録完了と表示されるまで気が抜けない。過去に先輩が登録出来ておらず、教養センターに呼ばれて怒られた事例があったとのこと。そうならないように気をつけてね。


鉄道が好きだからなのか鉄道学部の講義が面白い。鉄道の歴史から仕組みまでこと細かく勉強が出来て毎日大学に行くのが楽しくて仕方なかった。


和真かずまとしてはケチを付けるわけでないが残り数回の講義を行って冬休みになり、その後年明けに数回の講義をしてから後期の定期テストが行われ、春休みとなる。それならば年内に全て講義やって年明けから次年度の前期まで春休みでいいのにと思うがそこは大人の事情とかもあるのだろう。


年内を帰省せず、アルバイトでお金を貯めて春休みに出かけようと冬休み全て出勤可にして数日間働いた。そして年明けの講義でレポートと最終講義内でテストを行う。


今度はテスト期間中に大学に出向くことはなかった。ラインで柚那ゆずなちゃんにひと足先に春休みを迎えたことを伝えた。


すると柚那ゆずなちゃんからラインが届いた。

「具体的にここっていう場所が分からないけど菜の花みたいなかわいい電車があるみたいで、沿線に菜の花が咲く場所があるみたいだけど和真君知っているかな?今度その電車乗りに行こうよ」


その話を聞いてローカル鉄道の「いすみ鉄道」そというのがあるとネットで見たことがあり、乗換案内のアプリで調べていた。


和真かずまの住む学生寮の最寄駅から約1時間半ほどかかる。仮に柚那ゆずなちゃんに泊まってもらってから行くにしても少し遠いけど大丈夫かライン電話で聞いてみた。


「そっか、別に気にしないよ。じゃあ柚那ゆずなの住んでいるところだったらプラス1時間くらいになる訳か。じゃあ和真君かずまくんの家に泊めてもらおうかな。会えるならブラジルでも南極でも会いに行くよ」


嬉しいようなそれは怖いような。学生寮だからそこまで広い部屋ではない。ベッドに柚那ゆずなちゃんに寝てもらい、自分は雑魚寝をしようと考えた。


前日、柚那ゆずなちゃんが和真かずまの学生寮にやってきて宅配を頼んで喋りながら食べていたら深夜になっていた。柚那ゆずなちゃんにベッドで寝ていいよ、自分は雑魚寝するからさと伝えた。


せっかく泊まりに来たから一緒に同じベッドで寝ようよ。手を繋いで寝ようとしたが全く寝られず朝を迎えてしまった。

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