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憧れの幼馴染  作者: 佐々蔵翔人
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何でもやりまっせ

出来ることは

とりあえず受験の時みたいにいきなり来て大学のある神奈川県かながわけん川崎市かわさきしに連れて行かれることはない。事前に伝えてくれたことで準備をすることも何日くらい行くのか分からないけど多めに着替えを持っていこうと考えることが出来た。


基本的に実夢みゆは優しくてかわいい子。だけどたまに突拍子もないことをする天然でそれに振り回されてしまうこともあるがそれも愛おしく思う時もあるなとこれまで行動してきた実夢みゆとの思い出を振り返っていた。すると呼鈴が鳴る。


相手は実夢みゆだろうとスグに分かった。逆に違ったらとうしようかなと思うくらいだった。玄関を開けると実夢みゆが立っていてこの日の服装は水色のトップスに黄緑のミニスカートを穿いていた。


荷物を車のトランクに乗せてもらって運転手のお父さん、助手席に座るお母さんにそれぞれ挨拶あいさつをして隣に実夢みゆが乗ってフェリー乗り場がある福岡県ふくおかけん門司市もじしに向かって車が走り出す。


和真かずまとしては電車だけでなく、車やフェリーに乗るのも好きでその場でしか見られない景色を眺めるのが好き。だけど飛行機は離陸と着陸の時に耳が痛くなるのさえなければと思うくらいだった。


実夢みゆのご両親と会うのも初めて、喋るのも初めてで何を話したらいいのだろうと身構えていた。するとお父さんやお母さんの方から声をかけてくれねいつも実夢みゆをありがとうと言われる。


これに対して和真かずまの返事としては明るく笑顔でバレエやアルバイト、受験勉強に頑張っている様子に自分も頑張ろうと思ったとなるべくポジティブなことを言おうと考えていた。


家族と付き添い人みたいな立ち位置みたいな感じの和真。カバンからパンダのぬいぐるみを取り出して自分のために作ってくれるくらい自分をまるで自分の弟のようにいつもかわいがってくれて嬉しいと述べた。


すると実夢みゆは突然手を握る。

「だってホントに弟みたいにかわいくて仕方ないの。柚那ゆずなが彼女じゃなかったら実夢が和真君かずまくんと付き合ってたってくらいいつも優しくてかわいいよ。今も顔を真っ赤にしちゃって」


いつも思うが子ども扱いをされているのか、それともホントにかわいいって思ってくれているのか不透明だった。


話が尽きず、数時間があっという間に過ぎるくらい話してまず門司港もじこうについてフェリーで神奈川県かながわけん横須賀市よこすかしに向かうべく自動車と共に乗り込む。


笑顔がかわいくてと和真かすまのことを褒めちぎるくらい港に着くまで、いや大学近くの家に着くまでずっと話していて正直恥ずかしいし、そのことを笑顔で話す実夢みゆの方がよっぽどかわいく見えた。


ホームセンターで必要なものを買ってベッドの組み立てや学習机を運ぶ以外にも大分から届いた荷物を取り出して並べるとここは男して出来ることは何でもやります精神でやっていた。


食事代だけでなく、宿泊費まで支払ってくれてガソリン代等を渡そうとすると中学校を卒業したばかりなのに偉いねとご両親ではなく実夢から頭を撫でられた。悪い気はしないがちょっと違うな。


数日間の滞在でとりあえず生活が出来る感じになって今度は大分県おおいたけんに帰る時に実夢みゆさんはこんなにいい子ですよ、努力家ですよと話して帰って行く。

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