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憧れの幼馴染  作者: 佐々蔵翔人
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それぞれの門出

思い出の地で

無事に実夢みゆが大学が決まったと吉報を聞いた和真。後は卒業式を待つだけとなっており、ひとまず進路が決まってよかった。


毎年2月に中学校にバレンタインの日に行われ、翌日に高校の卒業式が行われることになっていた。その翌日に小学校の卒業式となっている。


合同卒業式をすればいいのではと思われがちだが小学校、中学校、高校と集まると入り切らなくなるために別々に分けるようになっていた。


ブレザーを着ていて卒業式に出席をする和真かずま。友達は決して多くなく、クラスメイトと仲良くしてた子と写真を撮って思い出にしていた。翌日は実夢みゆの卒業式、かわいい制服の見納めだなと感じていた。


実夢みゆからラインでブレザーとセーラー服で写真を撮ろうと誘われ、場所をいつものように通っていたバレエ教室がいいと決定した。お互いの卒業した姿を写真に撮って今は届かないかも知れないが柚那ゆずなちゃんに送ろう。ダメなら会った時に見せようと考えていた。


前日に卒業式をしたのに再びブレザーを着てバレエ教室を行く。高校の卒業式を終えてから実夢が来たなと見ると他の制服を着た女の子がいてバレエ教室で共に苦楽をしていた子が何人もいて実夢みゆと撮るだけでなく、同じ学校の女の子と写真を撮って瞬間的にハーレムになった気持ちだった。


実夢みゆと一緒に帰る和真かずま。こうやって何気なく歩いてきたこの道中も明日からは過去のものになるのかと思うと少し寂しい気持ちでいた。実夢みゆの家に着いてバイバイしようとするとかわいいパンダのぬいぐるみと手紙を渡してくれた。


今までありがとう。実夢みゆがこうして今日まで頑張ってこられたのは他でもない和真君かずまくんのおかげだよ。これからはこのパンダのことを実夢みゆだと思ってかわいかってくれたら嬉しいな。


自分の部屋でパンダのぬいぐるみを眺める和真かずま

自分のために忙しい中お手紙を書いてくれたのはホント嬉しいことだし、かわいいパンダのぬいぐるみはどこかで買ったものだろうとタグを探しているがそれらしきものが見当たらない。


この時、まさかこのかわいいパンダのぬいぐるみって手縫いなのか。もしそうならばどれくらいの時間がかかるのかをスマホのネットで調べた。


検索をかけたり、ハッシュタグで調べているとスゴく手先が器用な人で数日かかる。数週間でも早い方で数ヶ月かかるのもザラだと書いてあって自分のためにこんなに時間をかけてくれたのかと思うと涙が出てくる。


このまま手紙を読んだら号泣してティッシュが何枚あっても足りなくなると感じて別の日に改めて読もうと決めた。柚那ゆずなちゃんと実夢があのかわいいセーラー服を着て卒業式を迎えられたらなと勝手に妄想しているとスマホが鳴った。


電話の相手は実夢みゆ。春休み時間があったら引越しの手伝いとかしてもらえたら助かるけどどうかな?家族にもお世話になってたって伝えたいし。


別にすることないし、交通費を出してもらえるのなら全然構わないが家族に紹介ってまるで結婚をするかのような言い回しに少し錯覚をしちゃった。

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