表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
憧れの幼馴染  作者: 佐々蔵翔人
67/104

受験

付いてきて

和真かずまは内部進学を目指し、実夢みゆ川崎星南女子大学かわさきせいなんじょしだいがく文化芸術学部とそれぞれ進路は違えど方向性が決まって勉強を頑張っている。


バレエ教室に通う子たちのサポートや事前に伝えたり、お忍びで行く時とまちまちだが実夢みゆのアルバイト先に行って食事がてら季節限定メニューはどんなものかと各季節ごとに通っていた。今まで通りバレエの発表会にも顔を出している。


和真かずまは内部進学を内定してそのままキープをするために勉強をする側と実夢みゆは常に不安な気持ちに駆られている受験生と立場は違えど勉強をしなけれならずにお互いに励ましあっていた。


秋には内部進学を支柱に収めていた和真かずま。その次の週には運命の決戦でもある実夢の推薦入試が神奈川県かながわけん川崎市かわさきしで行われることをラインで知らされた。


その日は学校の創立記念日になるため、たまには家でゆっくりしようかなと考えていた和真かずまだった。だが、そうなることはなかった。


それは実夢みゆから届いたあるラインの文面だった。


「明日受験で知らない土地に行くの怖いし、方向音痴だからちゃんと大学にたどり着く自信がないから一緒に行こう。大丈夫、交通費や宿泊費は実夢が持つから気にしないでいいよ」


交通費や宿泊費出すから問題ないとかそういう問題ではない。受験前日、それも前乗りを考えているのにその日に言うのは勘弁して。そう言いたいところだったが呼鈴を鳴らして高速バスで大分空港おおいたくうこうに行くために最終のバスに乗った。


どういう状況なのか理解出来ない上、着替えも何も持たずに出かけてしまい高速バスの中でどうしようかと慌てふためいていた。パジャマくらい持ってこればよかったと呟く。


飛行機に乗り、羽田空港はねだくうこうに降りて近くのホテルに泊まった。幸いなことに薄いながらもパジャマが用意してあってそれに着替えて寝ようとする。寝坊して受験出なかったとならないように備え付けのアラームに朝6時にセットした。


翌朝、和真かずまが起きると既に制服姿に着替えた実夢みゆがいた。前みたいにタイミングが悪く着替えているところに遭遇しなくてホッとしていた。真剣な眼差しで赤本を読む姿に出る直前まで声をかけることは出来なかった。


大学の近くにあるホテルを取っていたとはいえど何があるか分からないとそろそろ出ようと促す和真かずまの声を聞いて赤本をカバンに閉まってホテルを出て大学に入っていく姿を見送って喫茶店で待つことにした。


喫茶店で実夢みゆからもらったお駄賃でクリームソーダ飲みつつ、眠たくなって気づいたらスヤスヤ眠ってしまった。


早起きだったし、急に知らない土地に連れて行かれと気疲れしてしまっまた。実夢みゆ神奈川県かながわけんに来るのが始めてだったが、和真かずまも同様に始めてだった。前もって言って欲しかったと寝言を呟いていた。


ツンツンと指で突かれて目を覚まし、そこには実夢みゆがいた。思っていたよりも早く終わったみたく喫茶店に迎えに来てくれた。行先を伝えておいてよかったと思いつつ会計を済ませて再び大分おおいたに帰って行った。


数週間後、実夢みゆから電話で推薦で合格したよとの嬉しい報告を受けてよかったがもしこれでダメだったら何往復することになっていたのかと考えるとゾッとする和真かずまがいた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ