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憧れの幼馴染  作者: 佐々蔵翔人
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気がついたら

鳴り止まない

アルバイト朝比奈実夢あさひなみゆの新メニューが好評で店舗にあまり訪れていなかった中高生も多く来店をするようになって売上もうなぎ登りになっていて今まで以上に店舗が忙しくなっていた。


味の品質が保たれているのかと抜き打ち検査に運営会社の方がやって来て既存のメニュー以外を販売していることについて問われていた店長。


見た目もよく、味も美味しいから全店舗で販売をするからレシピを持ってくるように言われ、キッチンから持ってきて呈示をする。スマホで写真を撮るだけでなく、店のコピー機でコピーをする。


せっかく他店と差別化を測ろうと考えていた店長にとってはこのメニューが他店で販売をされるとこの店に来てもらえなくなると危惧きぐをしていた。この店舗にしかないから態々《わざわざ》訪れる方やリピーターがいたのに。


また新たな新メニューを考えてもまた同じことの繰り返しになるだろうと考えていた。どこで差別化をすればいいのかと頭を抱える店長だった。


少ないシフトだけど店舗に貢献をしようとしている実夢みゆ。まだ高校生で本業は学業とバレエでその合間を縫ってシフトに入っていることは他の人も分かってくれていて土日にある発表会には激励の言葉をかけてもらうことが多い。


元々料理は家庭科の調理実習くらいでやるくらいで当時はレシピ通りに作っても上手くいかないこともよくあった。それなのに今はバイトリーダーを任されるほどになるとは実夢みゆ自身が驚いていた。数年でこんなにも変われるものだと。


自分で考えた新メニューが店頭に並び、それを買って美味しそうに食べてくれる方や遠方から訪れて食べに来る方がいると聞いて過去の自分に伝えたらどのような顔をするのだろう。社割でお手頃価格で食べれるから柚那ゆずなにもラインで送ろう。そう考えていた。


ある日、バレエ教室から程近い場所で発表会が行われてみんなで実夢みゆのアルバイト先に向かった。自分が考えた新メニューを自分でお金を出して食べるという不思議な気持ちになりながらお皿を取って会計をする。


バレエ教室のみんなもこの玉子焼きとパンダの乗ったプリンを考えて人って天才じゃないと称えるくらいで思わず実夢みゆは自分が考えたことを伝えるとセンスの塊だねと褒められていた。


スマホで写真を撮って柚那ゆずなに送る。お店のメニューを考えて絶賛大人気メニューと自画自賛した言葉を添えて追いラインをする。


こうやってバレエ教室のメンバーとご飯行くのも久しぶりのような気がすると話していると誘ってもいつも和真君かずまくんと一緒に帰っているでしょと自らの行動を反省していた。


時間がない中でも私たちはバレエ教室の仲間だからもっと私たちとも一緒にご飯やおでかけしようとかわいい嫉妬と誘いを受ける実夢だった。

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