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憧れの幼馴染  作者: 佐々蔵翔人
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新メニュー考案

アルバイト先で

実夢みゆが高校を進学して、アルバイトを始めて半年程が経とうとしていた。初めて食べに行ってから美味しいとトリコになっていて月に何度かアルバイト先に通っていた和真かずま


基本的にメインはバレエで休みの時にシフトに入るという感じでやっていた。少しずつ覚えて任されることが増えていくと思われる。だが、実夢みゆは違っていた。


物覚えが早く、数回同じことをすればマスターをしてしまうくらい手際がよくて要領がいい。店長からもっとシフトに入って欲しいとお願いをされるくらい信頼を得ていた。


気がついたらキッチンは新メニューが本部から送られてきてそれを作るだけでなく、他店と差別化を図るべく独自メニューの開発にもアルバイトながら正社員と共に考えるメンバーにも選らばれるほどだった。


若者にも多くの人に来て欲しいという店長の希望で最年少ながらバイトリーダーとして新しく入ってきた子に教えたり、指示をしたりしていると他のアルバイトの子から聞いた。


最初は最年少なのに何を指図していると言う人もいたみたいだが今ではそうではなく、朝比奈あさひなさん次は何をしたらいいですか。実夢みゆ様、次の指示をお願いしますと年上の人が頭を下げたりすることもよくある話という姿を目撃をしていた。


実夢みゆのシフトを何度か見せてもらったことがあるが沢山出勤の出来る月もあれば全然入れない月もある。それなのにバイトリーダーになれるものなのか、アルバイトをしたことない和真かずまにはそれが分からなかった。


ある日、アルバイトやバレエが休みの日に家に来て欲しいと実夢から頼まれて学校帰りのスクールバスで伝えられて特にすることもないからと荷物を置いてから向かうと伝えた。


家の呼鈴を鳴らして家に上がられてもらってリビングに案内されて椅子に座って待っていた。

しばらくするとデザートが運ばれてきてパンダがプリンの上に乗っているものやハート型になっている玉子焼きがテーブルに並ぶ。


お店の新メニューを提案する前段階だけど見た目や味が気になって来てもらった。とりあえず食べてみてと勧められる。


まず玉子焼きから食べてみる。甘みのあってとても食べやすくて老若男女問わず食べられる。そして次にプリンを食べていて思わずおかわりと言いたくなるような美味しさだと実夢みゆに伝えた。


嬉しそうに今度アルバイトに行った時にこれを新メニューにしてみたらどうかって提案してみるね。実夢みゆが作れるか分からないけどこういうのもいいよってあったら遠慮なく言ってね。


この時、和真かずまはある言葉にひっかかった。

実夢みゆが作れるか分からないという言葉に違和感を覚え、お店で出すものだから実夢だけが作れてもダメ。昨日入った子でも作れるものじゃないとダメだと思うよ」


その言葉を聞いた実夢みゆは確かにそうだね。これを作るのにも時間かかったし、考えるのにはもっと時間がかかった。ちょっと検討するね。


数週間後に実夢のアルバイト先に向かっていた。

「アルバイトが考えた新メニュー発売。人気商品のため、完売御免」


これを見てもしやと思って見てみるとそこにはハート型の玉子焼きとパンダが乗ったプリンが販売をされている。


結局あれを提案したのかにも驚きだし、それがホントに商品化になることにはもっと驚いた。看板商品にしようとしているのか次々と売れては作ってのキッチンで大忙しとなるほどだ。

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