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憧れの幼馴染  作者: 佐々蔵翔人
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ひと休み

懐かしい

昨日にきしめんと味噌カツ、カフェでクマボトルを買っていた和真かずま実夢みゆだった。愛知県あいちけんに来た目的は柚那ゆずなちゃんの公演を来たことだが、せっかく訪れた地ならばどこか観光したいとも思っていた。


劇場近くに地元大分県おおいたけんにもある喫茶店を見つけ、発祥の地で食べるとでは違うのかと店内に入ってコーヒーと温められたデニッシュパンの上に乗せられたシロップとアイスクリームのあの商品。


注文をして待っている間、話していると窓から見覚えのある顔で見た事のある制服姿が店の近くを通ってこちらに向かっていく姿が見えた。そしてトビラを開けて入る。柚那ゆずなちゃんの姿を見て手招きをする実夢みゆ


同じメニューを注文をして最近の進捗しんちょく状況を聞いていた。その話を聞いていると忙しい中、よくやるなと思った。


「最近はオンライン登校の出来る学校に通っているよ。バレエをやっているけどいつまで出来るか分からないし、何かあった時のための選択肢を増やすために大学に行けたらって考えていてね」

その話を聞いてスゴいと感じていた。


何がスゴいかって世界最高峰の言われるバレエ団体に所属して常に高みを目指しているのに関わらず何かあった時のことを考えて高校卒業を目指し、その上で大学に行こうと志していた。


中学生の和真かずまとしては今の勉強をするだけで大変だと思い、実夢みゆも同い年としてざっくり大学に行けたらいいなと考えているくらいだった。


口には出さないもののこのバレエ団体に所属した時点で辞めても講師としての話が来てもおかしくないと勝手に思っていた和真かずまだった。関係ないがなぜ制服姿なのかを気になって仕方ないとチラチラ見ていた。


その視線を感じた実夢みゆが質問をした。

柚那ゆずな、どうして制服姿なの?オンライン通学って言っても学校だからやっぱり制服ってあるのとまるで自分の代わりに質問をしてくれた。


拓殖昭成たくしょくしょうせいの学生ではないのにどうして着ているかって思うよね。その質問に対してはないというのが答えでアプリ越しでやっているけどパジャマでするわけにもいかず、かといって制服姿で受けていることはいない。毎日同じ私服っていうわけにもいかないからね」


その話を聞いて女子校生の年齢なのに制服を着るとコスプレみたいな感じになるのも違和感があるし、そこを柚那ゆずなちゃん自身も気にしていてはいるがあくまでも自分が決めたことと割り切る。


スマホを取り出してハッシュタグで行ってみたい場所があると検索をする柚那ゆずなちゃん。最初は同じスマホにして分からないところがあったら聞くくらいだったのにいつのまにかハッシュタグで検索するようにまでなっていた。


柚那ゆずなちゃんからインスタグラムで城下町にかわいい食べ物が多くてお城の近くに神社があってハート絵馬があるみたいだから行きたいとのことだった。


改めて和真かずまが調べるとその場所は国宝犬山城いぬやまじょうのことで名鉄電車めいてつでんしやで約30分と今すぐにでも行ける距離にあって善は急げと会計を済ませて駅に向かった。

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