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憧れの幼馴染  作者: 佐々蔵翔人
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恐ろしいメンタル

間違いではなかった

実夢みゆのもとに初めて給料が振り込まれた。その話をラインで聞いてお疲れ様と返信をするといつもお世話になっている和真君かずまくんに何か買ってあげたいと言ってくれた。


だが、初めての給料を自分に使うのはもったいないから実夢みゆの欲しいものに使いな、買ってあげるからなんでも言って押し問答を続けていた。


何が欲しいだろうと考えていた。高すぎたらケンカ売ってるのかと思われるし、安すぎたらふざけてるのかと怒られそう。程よい感じで何が欲しいか考える。


あ、これいいかもと見つけたのが今はもう走っていない秋田新幹線「こまち」のショルダーバッグだ。個人的に好きな新幹線ランキングで1位になるくらい好きで写真が撮れずに引退してしまったが、今回は開業した記念日でグッズが発売されるみたい。


そのグッズが欲しいと実夢みゆに送った。

和真君かずまくん、これが欲しいの?何コレ、めっちゃかわいい。実夢みゆも欲しいから2つ買おう。お手頃価格だし。届いたらまた渡すね」


その日に注文をして数日後、バレエ教室に行く途中で届いたらショルダーバッグをもらった。


男だが、思わず見た目以上にかわいいとテンションが上がってありがとうと笑顔で悪手を交わしていた。実夢みゆと一緒にショルダーバッグと共に写真を撮って柚那ゆずなちゃんに送った。


スマホのバイブ音が鳴って、何となく柚那ゆずなちゃんから電話がかかってきたと悟ったが今はバレエ教室で踊る姿を見るためにひとまず後で折り返すとラインを送ってスタンプが送られてきた。


いつものように終わってそれぞれに良かったところともう少しこうした方がいいと伝えて外で待っていた。ここで電話をかけてもいいが、せっかく声を聞くならば時間を忘れるくらいゆっくり電話をしたいと家に帰ってからすることに決めた。


新幹線のショルダーバッグは女の子からもかわいいと好評で欲しいという声が挙がっていて、実夢みゆと共に家に向かって帰っていた。もう学校以外ではこれで出かけようと心に決めるほどだった。


部屋に入って柚那ゆずなちゃんに電話をかけた。


「新幹線のショルダーバッグ、めっちゃかわいいね。実夢みゆもかわいいの好きだからまとめて買ったのかな。後、実夢みゆから聞いたけどブログの事だけど全くと言っていいほど気にしていないよ。批判するのは構わないけど自分もやってみな。やってから批判してって思うようにしてる。そして好きの反対は嫌いじゃなくて興味ないって思われることだから」

そして明日も早いからと電話を切った。


その話を聞いて何に驚いたかって批判するなら自らやってみてどう感じるのか、そして好きの反対は嫌いじゃくて興味がないってことに。自分がその立場だったら同じようなことを言えるだろうかと考えたが嫌いと言われると悲しいな。


翌日、スクールバスで柚那ゆずなちゃんがそう言ってたことを伝えるとホントに鋼のメンタルだねと感心をしていた。

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