表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
憧れの幼馴染  作者: 佐々蔵翔人
45/104

オファー

努力の結晶

中学校に内部進学出来るのか、基準に達していないからダメです公立の中学校に行くことになるのか。中学校から何科に進むかにもよって通うキャンパスは変わるが内部進学するのか、受験するのかという岐路に立たされている。


そしてバレエと両立をしつつ受験勉強も視野に入れている柚那ゆずなちゃん。文化芸術科に進む予定の実夢姉みゆねえが楽をしているかというと決してそうではない。学校の成績を下げることなく、それに準ずるだけの成績をバレエで残さなくてはならない。


大小関係なくバレエの発表会があれば参加する精神でやっている柚那ゆずなちゃんと実夢姉みゆねえ。いつ見てもスゴいと思いつつ、全国に名が広まってしまえば全国の高校から特待生として来ないかと誘われるのではないかと危惧をしていた。


結果だけでなく、見る人が見れば磨けば光る原石だと思われたらそういった話もあるだろう。もしあったら素直に喜べるのだろうか。ずっと一緒に居たのに急にいなくなる寂しさは絶対にある。だけどそこは賜物たまものと言えるだろう。


ある日の発表会後に柚那ゆずなちゃんと実夢姉みゆねえは誰かに呼ばれている姿を目撃をする。これはきっとオファーが来たに違いないと悟った。ホントにそうならば素直に喜んで送り出してあげよう。


泣くのをこらえて外で待っていた。

しばらくして柚那ゆずなちゃんと実夢姉みゆねえがやって来て話があると近くの公園に向かった。


ジャンケンで実夢姉みゆねえ柚那ゆずなちゃんの順番に決まる。


福岡県ふくおかけんにある文化芸術科の学校から特待生として来て欲しいって声があって諸費用全てなしの条件を提示されたけど断った。嬉しかったし、見ている人がいて評価されていると実感したけれど実夢みゆとしては大分おおいたの地でバレエを盛り上げたい」


その話を聞いて好条件なのに断ってでも大分でバレエを盛り上げたいとのことで自分が同じ立場だったら同じことが出来るだろうかと考えていた。


清々しく答えていた実夢姉みゆねえとは対対照的に複雑な表情を浮かべている柚那ゆずなちゃんがいた。言うかどうか迷いつつも口を開いた。


柚那ゆずな、通訳の人を介してバレエの発祥の地でもあるイタリアに来ないかって誘われた。行くべきか、行かざるべきか決められなくて……。ずっと一緒にいた実夢みゆ和真かずま君と別れて家族が一緒に行くのか、単身で行くのかまだ分からないことだらけ。嬉しい反面、怖い気持ちもあって……」


和真と実夢姉は目を合わせてイタリアってあのイタリア?長靴のような形をしてピザのだよね?


和真かずまとしては幼馴染おさななじみ、いや彼女がイタリアに行ってしまうかどうかの出来事であったがスグに柚那ゆずなちゃんに伝えた。


柚那ゆずなちゃんがイタリアに行くのは寂しいのが正直な気持ち。だけど話があったってことは少なからず来て欲しいってことだよね。それなら行くべきだし、今回断ったら同じようなチャンスがいつ訪れるか分からないよ」

自分の気持ちよりも柚那ゆずなちゃんの気持ちのことを考えるとそう答えるしか出来なかった。


実夢みゆも同じ気持ちだよと伝える。

すると和真かずま実夢姉みゆねえに抱きついて今まで思い出をありがとう。日本で公演があったら絶対に観に来てね。遠くに行っても忘れないで、時差があるけれど定期的に連絡を取り合おうと決めた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ