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憧れの幼馴染  作者: 佐々蔵翔人
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集まりすぎて

空いている敷地に

夏休みが終わってスクールバスに乗っている和真かずま柚那ゆずなちゃん、実夢姉みゆねえ。学校に着くと工事中だった場所に校舎が出来ていた。大学の新しいキャンパスなのか、それとも高校が人が多すぎてここに作ることになったのかは誰にも分からなかった。


和真かずま柚那ゆずなちゃん、実夢姉みゆねえとそれぞれの教室に行くと電車のかわいい缶バッチにみんな目を向けられていてプチ話題になり、どこで買ったのかと殺到して教室の掲示板に買えるホームページを書いて掲載をしていた。


無許可で掲示をするなと担任の先生から怒られたが校内で何か掲示をしたければ事前に申請をするようにと職員室に呼ばれて怒られてしまった。


中学校として、その問題に挙げられた掲示板にある紙が貼られていた。それは普通科のみだった高校が学科を増やすにあたって中津なかつ分校だけでは教室が足りなくなり、小学校・中学校のある佐伯市さいきしに新キャンパスを作る流れとなる。


肝心なところは普通科しかなかったこの拓殖昭成たくしょくしょうせい高校に新たに出来る科は何なのかと思ってみていた当事者の柚那ゆずなちゃんの実夢姉みゆねえだった。


普通科の他に商業科、工業科、農林水産科、情報科、文化芸術科などが新設されるとのことだった。実際に関東の方では設置している科がありつつも分校である大分おおいたの方には普通科しかなかった。


何も知らされていなかった在校生にとって衝撃な出来事に驚きを隠せずにいて始業式にてその説明がなされた。誘致の段階から色々な科があった方がいいと学校側も考えていたが市からの審査が通らず、まずは普通科として開校した。


順調に学校経営が軌道に乗ってきたタイミングで保護者から普通科のみならず、他の科新設して欲しいとの声が挙がって市にまた審査をしてもらって通ったと事の経緯について校長からの説明。


帰りのスクールバスにてその話を告げられた和真は心の中でガッツポーズをしていた。同じ敷地内に高校が出来るということはそれは高校に入っても同じスクールバスで通うことが出来ることになる。何科に進むか分からないが基本は。


勉強の出来る柚那ゆずなちゃんと実夢姉みゆねえに進路について聞くと柚那ゆずなちゃんは他の高校も受験しつつもこの学校に通えればと濁した返事。それに対して実夢姉みゆねえはバレエに力を入れたいから文化芸術科に進もうと考えている。


まだ中学生にもなっていない。だが数年後には自分も内部進学するのか、それとも別の高校に進学することになるのかと頭の片隅に入れて置いた方がいいと実感した。


そのためにまずは今通う小学校を卒業し、中学校も成績不振にならずしっかりと卒業出来るようにしないといけないと実感をした。


当然のようにスクールバスで学校に通って、隣の家で遊びに行ったり一緒に遊びに行く。この当たり前が当たり前じゃない日が来るかもしれないと思うとちょっぴり寂しく感じてきた。

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