表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
憧れの幼馴染  作者: 佐々蔵翔人
42/104

宝庫

短い船旅

和歌山駅わかやまえきに戻って在来線に乗って数駅行った場所にある南海電車なんかいでんしゃ和歌山市駅わかやましえきで下車をする和真かずま柚那ゆずなちゃん、実夢姉みゆねえ。ここで降りたのには理由があり、めでたい電車と呼ばれている加太かださかな線に乗りたくてやって来た。


かわいい電車を見たく、乗りたいのもあるが単純にめでたい電車という響きに勉強やバレエで結果を残したいとあやかりたいという思いもあって和歌山電鐵わかやまでんてつととっち先に行くか話し合うくらい話題に挙がっていた。


乗るのも撮るのも好きな和真かずまにとって両方行ければ順番ばどちらでもよかったので柚那ゆずなちゃんと実夢姉にその辺は委ねていた。貫志駅きしえきでも加太駅かだえきでもグッズがあれば買いたいと行きの飛行機の中で話していたくらいだ。


見ていると電車もピンク、水色、赤色、黒色とどの電車にも座席シートには小さい鯛が泳いでいるようなかわいいモチーフやつり革が魚の形をしていたりして撮れるものは全て収めようとしていた。電車好きの和真かずまですらすごいと思うほど。


余すことなく電車に浸ろうとしている姿を見てこの表情を見たくてここに来たと行っても過言ではない。終点の加太駅かだえきからはフェリーに乗って友ヶともがしまに行くことが出来る。


和歌山県わかやまけんで有名なびんちょうまぐろの丼を食べてから行こうかなと考えていた和真かずまだった。だがしかし、終点の加太駅かだえきに着いてもいっこうに港へ向かう感じはない。


向かった先はグッズショップで電車の描かれたクリアファイルとめでたい財布をどれを買うか頭を悩ませていた。考えるのがめんどくさかったのか全種類カゴに入れて会計する柚那ゆずなちゃんと実夢姉みゆねえ。思えば全然グッズを買っていない和真かずま


パンダのカチューシャを気に入ったのか電車内でもご飯を食べる時も片時も離さずにいる。港の近くにある大衆食堂があって中に入る。せっかくならば全員違うメニューを注文をしてシェアしようという話になる。


和真かずまはびんちょうまぐろ丼、柚那ゆずなちゃんは真鯛丼、実夢姉みゆねえはサーモンいくら丼をそれぞれ注文をすると周りにいる女の子からあの服かわいい、あのパンダのカチューシャかわいいと注目を集めていた。


しばらくして席に運ばれてきて店員さんにスマホを渡して写真を撮ってもらい、それぞれの丼を撮ってシェアしながら食べていた。港の近くということもあり、美味しさはピカイチ。会計を済ませてフェリーを待っていた。


フェリーに乗り込み、片道約30分程で着いて眺めているとアニメ映画のモチーフになったと看板に書いてある。テレビの再放送で何度も観たことがあって台詞も言うくらい好きだという実夢姉。


島内を散策していると友ヶ島は別名紀淡きたん海峡に浮かぶ南国とキャッチフレーズを書いてある。確かに異国の地に来たような感じだなと陽がくれるまでずっといるくらい歩くのが楽しい。


夕焼けに沈みかける水平線を見て、柚那ゆずなちゃんはインカメラで撮ろうと言って日没ギリギリで撮影することが出来た。


最終日はテーマパークに行きたいとフェリーと電車、特急電車「くろしお」に乗って和歌山わかやまを離れて大阪おおさか天王寺駅てんのうじえき近くのホテルに泊まった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ