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憧れの幼馴染  作者: 佐々蔵翔人
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明るい兆し

この街に

空き家が多く、すたれた街に変貌へんぼうしてしまったことに悲しく思っていた和真。都市部みたいに繁栄はんえいとまでも、昔のように賑やかな街になって欲しいと感じていた。


ある日、お昼ご飯を食べに家族で出かけていると空き地のところに売却済と書かれたマークが至るところに貼られていて何があったのか気になっていた。


飲食店に着いて、待っている間にテレビで大分県おおいたけんにアウトレットが出来ると報道されていた。和真かずまが住むのも大分県おおいたけんのどこにアウトレットというのが出来るのかまでは言ってなかった。


地元に多くの人が来てくれることは嬉しい、どういう所にあることが多いのか気になって家に帰ったら調べようとチーズハンバーグを食べていた。


買い物を終えて家に帰り、手を洗ってパソコンのある部屋に向かって全国のアウトレットのある街について調べていたが、難しい地名にこの街がどんな街なのか全く分からないためにお父さんに来てもらう。


「お父さん都市と郊外ってどう違うの?今住んでいる所はどっちになるの?」

難しいことを言っても和真かずまには分からないと感じたのか幼稚園児でも分かりやすく説明会してくれた。


「都市は電車が分単位で走っていてお買物をする所が沢山あって遊ぶところも数え切れないくらいあるような場所で郊外は電車は走っているけれど基本的に出かける時は車がメイン。お買物も出かけるのも電車やバスがあっても1時間に何本しかないって感じかな。そういう意味ではここ佐伯さいきは郊外になるのかもね」


今、住んでいるのは郊外になるのか。急に家が立ち始めたり、駅やバス停が増えたのはアウトレットが来るのは大分県おおいたけん佐伯市さいきしなのかもと勝手に胸を膨らませていた。


後日、和真かずまの予想した通り正式に大分県おおいたけん佐伯市さいきしに誘致することが決まり、全ての科を備えた総合病院や高速道路のインターチェンジや国道沿いには道の駅が建設されたりと急激に変わりつつある。


これだけでも劇的な変化と言えるが、住民としては教育面でももう少しよくなればと考えていた。現在、スクールバスに乗って通っているため、歩いて通える距離か同じスクールバスであってももう少し近くに出来ればと頭を悩ませていた。


都市部では賃金が高いからと拓殖昭成たくしょくしょうせい大学が大分県おおいたけんに移転することが決まり、小学校から高校までまとめて移転することに大分県民おおいたけんみんとして驚いた。


小学校と中学校には佐伯市さいきしに決まり、高校は中津市なかつし、大学には豊後高田市ぶんごたかたしとそれぞれ決定したとローカルニュースで知ってからと言うものの小学校受験するかという話になった。


数年かけてやった成果もあり、和真かずまは私立の拓殖昭成たくしょくしょうせい小学校に通うことが決まった。

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