どっちを着るか
冷やかし
テレビを観ていると全国各地でブール開きがされていると報道されているのを目にした和真。成績が下がれば公立の小学校に行くことになるため、遊びに行く時間などないが今しか出来ないこの時間を楽しみたいと思う気持ちもあった。
夏休みに海水浴場に行きたい。難しいならば市民プールでもいいから行けたらなと考えていた。いつどこでというのは分からないものの行きたいということだけをグループラインで送った。
楽しそう、実夢も一緒に行きたい。お邪魔にならないようにするから連れて行って欲しいなと送っていて和真としては別の日にまた柚那ちゃんと行こうとも考えているから一緒に楽しもうと送る。
学校帰り、バレエ教室が休みの日にアウトレットに行って水着をどれにするか眺めていた。せっかくならスクール水着じゃなくて大人かわいい感じのやつがあれば今度買いたいなと考えていた。
一緒に水着を見て、色々種類があるなと見ている和真。実夢姉が耳元で囁いた。
「ねぇ、柚那はどんな水着が似合うと思う?並んでいるの見てどれが似合うかかわいか妄想してる?柚那ちゃんならどれも似合いそうだけど」
かわいい水着が多い中、あるものに目が入る。
これ、は……水着なのか?ワンピースなのか?よく分からない新種の物を見つけたような感じでいて、実夢姉にこれは水着で合っているのかを確認をしていた。
和真が不思議に思っていたのはワンピース水着だった。
「最近流行りのワンピース水着行っているみたいだよ。確かにこれかわいいよね。実夢もピンクのなつを買おうかな。柚那が着たらかわいいと思うよ。早く持っていきな」
そう言って水色のワンピースをチョイスして持っていって試着をしに行くとめっちゃかわいい。
今、所持金は持っていないがこのかわいい水着欲しいと思うが買えない。何か方法はないかと考えて取り置きをしてもらうことにした。学校の予定とバレエ教室の予定を考えて来週の日曜日なら行けると判断してその日に払うことを決めた。
日曜日のオープンと同時にアウトレットに向かう和真と柚那ちゃん、実夢姉は予約した水着を取りに行って和真も海パンを一緒に購入し、そのまま近くにある市民プールへと向かった。
市民プールに向かい、先に中で待っていてしばらくすると柚那ちゃんと実夢姉がやって来る。あまりにもかわいくてスマホで撮りたいが公衆の場でそれをすると盗撮と間違われてもおかしくない。
流れるプールや複数あるウォータースライダーを数時間楽しんだ後、夕方に実夢姉の家に寄ることになった。どうして家に上げたのか理由を聞いた。
「市民プールで水着の女の子を撮っていたら盗撮だと勘違いされちゃうよ。でもここは実夢の家であり、実夢の部屋だから水着姿を撮っても大丈夫。他にも希望があれば言ってね」
セルフファッションショーみたいな形で制服姿や実夢姉の部屋にある黄緑のワンピース、白のトップスにピンクのミニスカートなどを穿いてもらってスマホを撮っている。もちろん着替える時は目を閉じるようにしていた。
色々な姿の柚那ちゃんを撮影していると、もしよかったら実夢の姿も撮って欲しいと言われて柚那ちゃんを振り向くと撮ってあげてと笑顔で言う。
制服姿や黄色でフリルのワンピース、赤色のトップスにロングスカートでセットアップにしてみたりと服を帰るだけで印象が全然違うなと感じた。




