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憧れの幼馴染  作者: 佐々蔵翔人
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選択肢は

どっちがいいか

そして週末を迎えた。近くに携帯ショップがないため、椎名家しいなけ佐伯家さえきけとそれぞれの車で同じ携帯ショップに向かって走る。


週をずられしてもいいのではないか、お隣同士が同じ目的地で遭遇するとしてもコンビニかスーパー、そして飲食店くらいなものではないのか。何か柚那ゆずなちゃんはたくらんでいるのではないかと思ってしまう。


それも同じタイミングで携帯ショップに行こうと促すのには理由があるはずだ。携帯を持っていたという話すらこの間のスクールバスで聞いて始めて知ったくらいなのに。


まさか小学生でスマホを持つとは思ってもいなかった。中学校でも早いし、高校生くらいになってからでもいいと思っていたからだ。特に何も決めずに携帯ショップに着いてしまう。


電車のことを調べるにもいいし、柚那ゆずなちゃんが自分で言っていたように色々な姿を撮って見返すという意味でもあった方がいいなと改めて思うようになった。


デモ機を眺めつつ、出来るだけ軽くポケットに入って写真がキレイに撮れてネットが使えれば充分だなと店員さんに伝える和真かずま。それとは反対にこの機種の色合いかわいいと目を輝かせていた。


同じ機種のレモンイエローとパステルグリーンとどちらの色にするか悩んでいた。席に着こうとした和真かずまの袖を引っ張って話しかけた。


和真君かずまくんはスマホ、どれにするか決めた?柚那ゆずなは悩んでいてレモンイエローとパステルグリーンとどっちにしようかなと思ってさ。機種とか色とか決めてないならそれぞれの色合いにしない?」

これといってこだわりのない和真かずま。デモ機にあるレモンイエローとパステルグリーンを見る。


これは女の子が持っていればかわいいかも知れないが男が持つにはどうなのかと思うくらいかわいい。ここはカッコよく黒でいこうか……と言おうとしたら泣きそうな顔をして断れずにいた。


結局、柚那ゆずなちゃんの押しに負けて和真かずまがパステルグリーンで柚那ゆずなちゃんがレモンイエローとそれぞれ決めて待ち時間に結構時間がかかると近くのファミレスに向かう椎名家と佐伯家だった。


全員違うメニューを頼み、シェアをしながら食べて話題は柚那ゆずなちゃんのバレエ教室の話になる。合宿で誰よりも遅く起きて遅刻しそうになりかけたこと、疲れて柚那ゆずなちゃんの肩で寝てしまったことなどを暴露されて顔を赤くなる和真かずまだった。


バレエ教室にいつも通っていて他の子とレベルが違うと語って舞台で踊る姿は湖に浮かぶ白鳥の様だとべた褒めしていた。


そしてそれぞれの家族の携帯に電話がかかってきて携帯ショップに戻る。嬉しそうにスマホを持つ柚那ゆずなちゃんに対してこの色、かわいすぎるなとちょっと持つのが恥ずかしいと感じている和真かずまがいる。


これで柚那ゆずなちゃんの色々な姿を撮って思い出を残せるなとまずはラインをインストールし、色々と登録をした後に連絡先を交換した。

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