表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
憧れの幼馴染  作者: 佐々蔵翔人
20/104

リトルコーチ

アドバイス

中学生になった柚那ゆずなちゃんと一緒に行く小学生の和真かずま。傍から見ると姉弟きょうだいのように見えるかもしれないが、その実態は恋人関係である。


付き合い始めの頃は周りからヒューヒューと冷やかされることもしばしばあり、それが嫌で小学生の和真は柚那ゆずなが出てくるまで喫煙所で待っていたという時もあった。それで喘息ぜんそくを患ったのかなと振り返っていた。


だが、今は違う。柚那ゆずなちゃんの通うバレエ教室は色々な年齢の子たちがいて和真の年下の子からもかわいいと頭を撫でられるような感じでマスコットキャラクターみたいな扱いになっていた。


名前を覚えられるだけでなく、いつも待機所で見ているよねとジュースやお菓子をもらうこともあった。全員柚那ゆずなちゃんを見に来ていることは分かっていてその上で自分と何が違うのかとバレエのことを全く分からないのに聞く女の子もいた。


基準が柚那ゆずなちゃんなのはどうしてなのか。和真かずまが見ているからなのか、このバレエ教室の中で上手なのが柚那ゆずなちゃんなのか。その理由をさすがに聞く訳にもいかず、練習を見る時は全員を見る。


練習後には何も知らない和真かずまのところに全員が集まってもう少しこうした方がいいよ、柚那ゆずなちゃんはこのように表現力を出しているように見えるとあくまでも客観的に見てのことを伝える。


必死にメモを取って次の練習で修正点を直して褒められている子を見ると和真かずまとしても嬉しい気持ちになる反面、余計なことを言って叱られている子を見かけると申し訳ない気がしてならない。


練習後に叱られた子に頭を下げに行くと謝らなくていいよ、アドバイスして欲しいって言ったのはこっちだからと引き続き気になることがあれば伝えて欲しいと言っていた。


バレエのことを何も知らない小学生が口を出していいものなのかと感じる時もあったが女性講師からもその着眼点はなかったと言われる時もあり、いつしかサブコーチとして呼ばれていた。


ある時期に全員でバレエ合宿を行うことになり、何故か和真かずまも一緒に参加することが認められて交通費、旅費含めて全部経費で落とすからとタダで参加させてもらう事になった。


どこに行くのかは決まり次第、また紙で配布するからと和真かずまにも通達された。小学生にもなっていない女の子から柚那ゆずなちゃんや実夢みゆさんの様に思春期の女の子までいる中に1人男がいて大丈夫なのかと不安視していた。


それだけでなくてお風呂やトイレ、更衣室はあるのだろうか。そして寝床はちゃんと確保されているのかと思っていた。もし寝るところがあったとしても1人で布団を敷いて寝るのかなと思っていた。


まだどこに行くかも決まっていなければ日時も決まっていない。とはいえ柚那ゆずなちゃんや実夢みゆさんともっと仲良くなれる機会だなと感じていた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ